だれも語らない『Twitter』の集客力について考察する

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今回は大元隆志さんのブログ『ASSIOMA』からご寄稿いただきました。

だれも語らない『Twitter』の集客力について考察する
『Twitter』を開始して今月で約1年になろうとしています。『Twitter』は私の生活に大きな変化をもたらしてくれました。著名人との会食、『ITmedia』でのブログ開始、毎月開催する勉強会、そして、最も印象に残っているのはNHK教育の『ITホワイトボックス2』への出演です。

ASSIOMA

テレビ出演の機会までつくってくれた『Twitter』。私の日常生活の中では、単なる情報収集の手段ではなく、既に日常生活の一部になっています。

そして、もちろん、わたしのブログの集客力として、『Twitter』は大きな役割を占めています。下記は2010年9月1日から9月30日のアクセスログを基に作成した、トラフィック流入元の比率を示したものになります。

ASSIOMA

『Twitter』 27% 、『hatena』 23% 、『google』 21% 、『facebook』 6% 、 『hootsuite』 6% 、 『itmedia』 6% 以下省略

『Twitter』からのトラフィック流入はNo.1であり、私のブログが 『Twitter』からのトラフィック流入に支えられていることがおわかりいただけると思います。

この傾向は先月だけのものではなく、ブログ開設以来1位〜3位までの順位にほとんど変化はありません。今回はそんな『Twitter』の集客力が屋台骨となっている、私のブログの運用実績から得た経験をもとに、『Twitter』の集客力を語ってみます。

■『Twitter』に存在する3種類の属性
この1年間の経験の中で、トラフィック流入力のパターンとして、人は下記の3種類に分類できることに気づきました。

・一般人
いわゆる“普通の人”です。サラリーマン、OL、学生の方々など多くの方がここに分類されます。そして、残念ですが、たとえフォロワーが数万人存在しても、“一般人は一般人”であることに違いありません。

・マイクロセレブ
著名人というワケではないけれど、特定の分野では“一目置かれている存在の人”。たとえばソーシャルメディア関係の中では××さん、だったり、クラウド関係では××さんの意見を聞いておいた方が良い、といういわゆる“論客”となるような人が該当します。1500人前後のなかで“有名”な人がこれに該当すると言われています。

・著名人
4大マスメディアと呼ばれる媒体に頻繁に登場する方、あるいは上場企業の社長、芸能人が該当します。

■属性ごとの集客力
・一般人
増加PV数 0〜10、リツイート数 0〜5
一般人クラスタの人からのツイートによる集客効果は平均して0〜10PV前後。フォロワー数が5万人の人にURLをツイートされても、その人が“一般人”の場合は、せいぜい30PVが限度。そこから発生するリツイート数も大半が0〜2程度。5回くらいRTされている人がいると“多い”と感じます。

・マイクロセレブ
増加PV数 1〜100、リツイート数 5〜
マイクロセレブの方からのツイートはやはり、一般人クラスタの人よりもPVが増加します。しかし、マイクロセレブの方につぶやかれるとPVの増加以外の効用の方が大きいと感じます。PV増加以外の効用とは、“その分野で一目置かれている、マイクロセレブ”につぶやかれることで、そのマイクロセレブを慕っている人に“あなた”も一目置かれる可能性があるということです。このミラー効果によって、『Twitter』のフォロワーが増える、人脈が増える、といった機会が増えると感じています。

・著名人
増加PV数 100〜数万、リツイート数 10〜
何名かいらっしゃるのですが、今までに、特に“すごい!”と感じさせられた方々はこの3名。このクラスタの方からつぶやきが発生すると、アクセス解析を見ていて“何が起こったんだろう? ”状態となります。

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日本も負けられない‼  RT @*** さすがNOKIAの国。 世界で初めて「インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利」としたフィンランド http://goo.gl/sk2S
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孫正義氏のツイートより引用
http://twitter.com/masason/status/17784707634

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DPIに関する冷静かつ詳細な分析。私も今日配信のメルマガでマスコミのDPIたたきについて批判的に言及した。/ http://blogs.itmedia.co.jp/assioma/2010/06/dpi.html
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佐々木俊尚氏のツイートより引用
http://twitter.com/sasakitoshinao/status/15612004035

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SIMロック解除という名のiPhone争奪戦:ASSIOMA:ITmedia オルタナティブ・ブログ http://tumblr.com/xgicusy8k
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安倍吉俊氏のツイートより引用
http://twitter.com/abfly/status/17879895571

■集客力に相互フォローは効果なし
このブログを開設してから、アクセスログを1年近く見てきた経験からすると、“集客につながる! 『Twitter』フォロワー増加セミナー”といったような内容のセミナーに参加し、そこで学んだ知識で“相互フォロー”を繰り返し、例えフォロワー数が10万人に達しても、それが相互フォローの結果ならほとんど影響力はないのではないかと感じました。

なぜなら、相互フォローはあなたのフォロワー数を確実に増やしてくれます。しかし、それはあなたを“一般人クラスタ”から、“有名人クラスタ”に変えてくれるわけではないからです。

“一般人クラスタ”を“有名人クラスタ”に変えてくれる方法は、『Twitter』の相互フォローに尽力することではなく、マスメディアの力や、現実社会での成功です。もし、『Twitter』のフォロワー数増加が劇的なピーアール力につながると信じて、毎日地道に相互フォローにいそしむなら、その時間と労力を、本業の価値向上に向けたほうが賢明でしょう。

■本来の目的を忘れていませんか?
現在のソーシャルメディアブームを見ていて時折“事業を成長させる”ことを“目標”として、その集客方法としてソーシャルメディアの活用方法を検討していたはずが、いつのまにか単なるフォロワー増やしや、『Facebook』の友だち増やしが“目的”にすり替わっているケースが多いのではないだろうかと感じます。

どんな職業であれ、本業のサービス、品質、顧客満足度を抜きにして、事業の発展、継続はありえないのではないでしょうか。それを置き去りにして集客だけに傾倒することは、むしろ事業継続を危うくすることでしょう。

そろそろ、“数増やし”を成功の指標とするのではなく、ソーシャルメディアによる集客と販売の成果を“指標”にした方が良いのではないでしょうか?

■小さな力を、大きな流れにするために
では、単なる個人のつぶやきは無視していいか? というとそうではありません。たとえ一回のつぶやきによる、PV増加効果が“10”であったとしても、100人につぶやかれれば“1000”になります。小さな“つぶやき”の力は、大きな流れをつくりだします。

その大きな流れを作り出すために大切なことは、たった一つです。コンテンツの“中身”であり、商品の“中身”であり、サービスの“中身”です。
簡単なことです。そもそも皆さんが販売したい、評価されたいと思う、“本業”を“大切”にするということです。

そして、それは“本業のもうけ”を大切にするのではなく、それに対価を払ってくれる“本業のファン”が喜ぶことを、まず大切にすることです。ファンは何をすれば喜んでくれるんだろう? どこに不満を持っているんだろう?

そして、そのファンが何を望んでいるかを聞くために“ソーシャルメディアが有効だ”と考える方がずっといい。単なる数集めのためにソーシャルメディアを使っても、その労力は徒労に終わるでしょう。

ファンのことを考えて、完成したコンテンツや、サービスはきっと“共感”を産み“バイラル”が生まれます。

■共感を呼ぶヒント
僭越(せんえつ)ながら、私がいつも心がけていることを紹介します。私がいつも文章を書くときに心がけていることは、大勢の人に読んでもらうことを目的にしているわけでも、有名人に読んでもらうことを目的として書いているわけではありません。

私が目的としていることは、たった一つ。“後輩に読んでもらう価値のある記事を書く”ということです。私の会社には大勢の後輩がいます。当然全員と会って会話をするなんて不可能です。彼らは日々の業務に追われ、業界動向などを学ぶ時間を取ることは難しい状態です。

そこで、先輩としてしてあげられることは、私が代表して、それを調べて、まとめてあげることです。今月、今週の中で通信業界に影響のある動きを取りあげよう、新入社員の子が読むかもしれないので、わかりづらい用語は極力排除しよう。そんなことを心がけて書いています。私の記事を読んで、業界の流れをつかみ、それに興味を持ち自分で勉強を始める、そして、成長につながれば、お客さんとの会話も輪が広がるだろう。そんなことを想いながら書いています。

ここから得られた教訓。
「自分にメリットがあるから実行するのではなく、他者にとってメリットがあること」
そういう考えで誕生した、コンテンツやサービスがバイラルを生むのではないかと、まだまだ少ない経験ですが感じます。

執筆: この記事は大元隆志さんのブログ『ASSIOMA』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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