浦和のスタメンは、山岸、平川、山田暢、坪井、サヌ、細貝、柏木、原口、峻希、達也、エジミウソン。久々のJ。やっぱり1試合くらいはやりたいなと感じている。欧州の試合を削ってでも。というわけで、フィンケ改革が結果に出ている雰囲気の浦和。しばらく負けていないらしい。そして、マルシオ・リシャルデスは来るのか。

 セレッソのスタメンは、松井、高橋、茂庭、上本、丸橋、アマラウ、マルチネス、清武、乾、家長、アドリアーノ。ほぼベストメンバーだと認識している。調子の良かった頃と比べると、結果が出ていないような気がする。なので、その原因がわかれば吉。でも、みんな元気だといいな。そういえば、マルチネスをまともに見るのは初めてである。

 ■久々のJリーグ

 浦和のシステムは4-2-3-1。フェンケ改革の目玉であろうボールを持っている時よりも、相手がボールをもっていないときに強さを感じる場面が多かった。前線の4人の連動したプレスとボールホルダーへの激しい圧力にセレッソはかなり苦しんでいた。特に、達也がマルチネスに鬼プレスを浴びせることで、セレッソのボール運びの中心であろうマルチネスを蚊帳の外におくることに成功する。

 中央のプレスがきつければ、SBからボールを運びたいセレッソ。しかし、両サイドの若武者が激しい守備でセレッソのSBに対抗。特に高い位置を取る丸橋対どこまでもついていく峻希の勝負はかなり見ごたえがあった。ちょっと前のセレッソだったらDFラインを下げて、GKを使ったポゼッションで相手のプレスを回避していた気がするのだけど、序盤にそういうプレーは見られなかった。浦和の狙いが前プレならば、お付き合いする必要もないよねってことだろう。

 なので、アドリアーノに放り込んで状況打開を狙うセレッソ。アドリアーノの周りにシャドウを配置することで、セカンドボールへの対策も万全の様子である。で、アドリアーノはその能力の高さを証明し、何度もボールをキープして独力で浦和の守備陣に勝負を挑んでいた。しかし、ボール奪取に優れた細貝と本当は守備もできるよ柏木によって、DFとMFで挟み込まれる場面が多かった。

 落ち着いたボール運びで攻撃を構築出来ていたわけではないセレッソは、幅広い攻撃を相手に浴びせるというよりも、個人による特攻が多かった。乾とアドリアーノはそれでも可能性を感じさせるのだから凄い。しかし、浦和も数的優位で対応していたので、山岸を慌てさせるような場面はほとんどなかった。ドリブルに最初に対応した選手が意地でもついていくことで、数的優位作りに成功していた。

 セレッソの攻撃を跳ね返しながら、浦和も攻撃を仕掛けていく。浦和の攻撃で怖さを発揮していたのが原口。ゴールへ仕掛けていくプレーが増えた気がする。プロにはうまい選手は多けれど、怖い選手は実は少ない。清武も相手に恐怖を与えるような選手になれれば代表も遠くないと思うのだけども。原口くんはこの調子で頑張ってもらいたい。以前に比べると、柏木は言うまでもなく、細貝も縦パスを入れる回数が増えているので、浦和はボールを運べない病から徐々に脱却しているのかなと印象を受けた。

 先制点は浦和。峻希がトラップミスをそのままの勢いで相手にプレスをかける。エリア内でマルチネスからボールを奪って、達也→エジミウソンと繋いで綺麗なゴールを決めることに成功した。ボールを奪われたマルチネスは倒れていて、ファウルをアピールしたかったのかもしれないが、自陣であれでは味方に怒られそうである。この失敗を取り返すようなプレーをしない限り。

 浦和のプレスによって、セレッソはゆったりしたポゼッションからの攻撃ができない→攻撃に枚数をかける時間がないので、前線の選手が特攻を繰り返す場面が多かった。個人技があるせいか、それでも形が作れてしまうことが、その形を継続することになるのだけど、状況を打開できそうな気配はあまりなかった。その苛立が全体に波及していくと、セレッソは球際でラフプレーが目立つようになる。浦和が球際で妙に強さを発揮していたこともこの原因かな。

 で、25分くらいに達也→高崎。達也はファウルを受けまくっていた。背が小さいけれど、ポストプレーが好きでドリブラーな達也君は生傷が絶えないに違いない。そして、出番が増えつつある期待の高崎が登場。達也と同じように、高崎もマルチネスを担当するような様子を感じ取れたが、達也ほど熱心ではなかったので、徐々にマルチネスが力を発揮し始める。失点したことで攻撃意欲を強める&マルチネスとアマラウが自由になり始めたことが相まって、一気に浦和のゴールに迫る回数が増えていく。

 いつものようにボールを運び始めたことで、セレッソの時間が増えていく。評判のマルチネスは左足で長短のパスを織りまぜてゲームメイクをしていた。確かにうまい選手のようで。ただし、エジミウソンは献身的に、両サイドの若手も上下動を繰り返しているので、セレッソはなかなか幅のある攻撃を仕掛けられなかった。さらに、柏木と細貝とDFラインが連携してゴール前を固めていたので、バイタルが開かないので、シャドウがなかなか輝かない様子。

 流れが駄目なら、セットプレーだよと丸橋が得意の左足でチャンスを演出するのだけど、間一髪でそのピンチをしのいでいく浦和。でも、失点してもおかしくない場面ができていたのも事実で、このままでは危険な様子であった。それでも、前半は無失点で折り返すことに成功する。ボール運びにはまったく貢献していない山岸だが、安定感のあるセーブでチームを後ろから支えていた。