(C)2011「パラダイス・キス」製作委員会
 累計発行部数600万部突破の人気コミックを北川景子、向井理を迎え実写化した、映画「パラダイス・キス」。先日、作品のキーとなるシーンの撮影の為、ニューヨークロケが敢行され、メイキング画像とコメントが公開された。

 「パラダイス・キス」は、ファッション誌「Zipper」(祥伝社刊)で1999年〜2003年に連載されていた人気漫画家・矢沢あいの代表作のひとつ。ファッション業界を目指す学生たちが夢を追いかける姿や、進路に迷う姿は同世代の女性たちに大きな勇気と希望を与えた。

 主演は、今年に入って主演作が相次いで公開される、北川景子。どこにでもいそうな受験生・早坂紫を通して、矢沢作品の最大の魅力である“リアルなキャラクター像”を惜しみなく表現する。また、紫の運命を変えるデザイナーを目指す専門学校生・小泉ジョージ役には話題作への出演が続き、今最も注目を集めている若手演技派俳優・向井理が抜擢。山本裕典、五十嵐隼士、大政絢、賀来賢人、加藤夏希らの競演も話題を呼んでいる。

 北川景子、向井理のコメントは以下。「パラダイス・キス」は2011年5月全国ロードショー。

【北川景子】

――ニューヨーク篇の感想を聞かせててください。

「正味5日間の撮影で、すごいタイトではあったんですけど、ニューヨークの素晴らしいロケーションで撮ることができたので、そこはすごく良かったなと思います。天気とか色んなことも心配だったんですけど、ここまで順調にやってこれたので、本当にみんなに感謝しています」

――監督と役についてどのような話をしましたか?

「あんまり監督と役について話したことって正直ないんです。新しいシーンの撮影に入るたびに細かい指導はありました。監督は特に何もおっしゃらなかったので、きっと監督が思い描いている紫と私が思っていた紫の方向性が同じ方向に向いてると思って演じました。今回紫役をやるって決まって、初めて『パラダイス・キス』を読ませてもらった時に、すごく紫という役に共感したので、その時の第一印象を忘れないで演じたいなと気をつけながらずっとやっていて、きっとそれを監督も認めてくれているのかなという感じはします」

――映画を通じてファッションについてどういうふうに考えるようになりましたか?

「良いことも悪いことも一つずつ思い出したんですが、"オシャレには苦痛が伴うものだ"ということを再確認しました。動きづらかったりヒールがすごい高かったりするので、やっぱりオシャレでいることは大変。楽してオシャレはできない、っていうのが分かりました。イザベラの『キレイな洋服とか美しいメイクアップ、そういう装いは人に勇気や自信を与える』というセリフがあったと思うんですけど、本当に女性に自信を持たせてくれるのが美しい装いやヘアメイクだと、撮影を通じて思いましたね。台本読んだ時に「たくさんのエキストラさんの前で堂々と歩けるかな」とか色々心配はあったんですけが、本当に素晴らしいドレスがみんなのおかげで出来上がって、本当にキレイなヘアメイクとヘアスタイルだったので、そこで自信を持ってやることができたのではないかと思うので、ファッションは"女の子の味方"だと思います」

【向井理】

――監督と役についてどのような話をしましたか?

「細かいところは多少しましたが、大まかなところはそれほど話していないですね。クランクインのときに少し話したので、だいたい固まってくると、自分で掴んだものとか、監督が作り上げたものが身体にしみ込んでくるので、そうなってくるとあまり話さなくても良くなってくると思います。今回はわりと早い段階で固めることができたんじゃないかと思います」

――撮影が始まってからの、役に対する手応えは?

「常に手探りなので、撮る時はいつも不安ですね。連ドラみたいに毎週見れるわけじゃなくて、映画は公開まで見れないですし。不安と期待と。だから初号も毎回まともに観れないんです。」

――ジョージを演じる上での悩みなどありましたか?

「やっぱりマンガ原作というところですね。読んだ人はそれぞれ声や動きのイメージを持っているので、そことの違和感を考えると身動きがとれなくなってしまいます。なのでそこは自分なりのものをやろうと割り切ってやるほかないので、何というか勇気みたいなものがいつも必要ですよね。」

――ファッションデザイナーのお兄さんに相談しましたか?

「デザインとかそういう細かいテクニックも大事ですが、ジョージというキャラクターをどういうふうにするかの方で、自分の頭の中はいっぱいだったので、結局相談しなかったですね。確かにファッションデザイナーという要素は必要なんですけど、人間として描きたい部分が多かったので、あまりそこで人に頼らないほうがいいなと思ってやめときました」

――映画全体とおしてのファッションはいかがでしたか?

「全部オーダーでサイズを作ってもらったので、体形を変えられないなというのはありました。全部タイトだったので、難しい部分と、ファッションとして楽しめた部分と両方です」

パラダイス・キス - 公式サイト