東野圭吾の最新作である『白銀ジャック』(実業之日本社)。10月14日に発表されたオリコン本ランキング(18日付)では、11万4000部を売り上げ、文庫本部門で1位を獲得したが、いまこの『白銀ジャック』が"ある意味"で話題となっている。

 それは、同作品が「いきなり文庫本」という手法をとっているから。

 小説は雑誌や新聞で連載された後、単行本となり、さらに3年ほど経過してから文庫本になるのが通常の流れ。しかし、今回は文字通り"最初から文庫本"で出版された。

 読者は、文庫本化を待たないでいいどころか、680円という価格で購入できる。そしてなによりも、人気作家の作品がこの手法で出版されているのが嬉しい。

 東野圭吾本人も、以前から文芸書は文庫を主流にすべきと考えており、自ら出版社に提案したそうだ。光文社文庫から来年1月に出る短編集も「いきなり文庫」化される予定だ。

 今後、「いきなり文庫本」が主流となれば、単行本では勝てない電子書籍との価格競争でも十分戦える可能性がある。ただその半面、作家の収入減や、文学賞の候補にエントリーされにくいといった問題も解決しなければならない。

 まだ始まったばかりの「いきなり文庫本」。しばらくその動きに注目したいところだ。



『白銀ジャック』
 著者:東野 圭吾
 出版社:実業之日本社
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