朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第108回目のテーマは「渡る世間は鬼ばかり 最終シーズン」だ。

 渡る世間は鬼ばかりがとうとう最終シーズンに入った。国民的ホームドラマである。今時の子は見たことはなくとも名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。そんなドラマが終わりを迎えるというのは寂しいものがある。

 いついつに始まって、誰それが出て、なんていうのはウィキペディアに任せておこう。渡る世間は鬼ばかりとはどんなドラマであるか。それは行ってしまえば、流行りのドラマの真逆を行くドラマであるというのが適切だろう。

 まず、出演者である。ぽつぽつと美男美女が混じることはあるものの、そのほとんどが平凡的な容貌をしている。その辺にいそうな凡庸な面々揃いだ。旬な顔なんて居らず、それが長寿ドラマを形成する上で大きなファクターとなったのではと感じている。

 渡る世間は鬼ばかりのメンバーというのは、びっくりするほど身近なのである。これが人びとに共感を抱かせるのではにだろうか。例えば、えなりかずきさんが演じている役も、東大生になったものの、普通の大学生と変わるところが一切無い。本来なら身近ではなくなるはずの存在も、渡る世間は鬼ばかりワールドでは身近な存在になってしまう。そこが良いのだ。

 恋愛理論などで取り上げられる生物学的寿命論で説明出来るのかも知れない。つまり、「心拍数が早い動物ほど早く死ぬ。逆に心拍数が遅い動物は長生きする」というあれである。「刺激的な恋愛はすぐに終わる。逆に穏やかな恋愛は長続きする」とも言い換えられるように、これはドラマでも言えるのだろう。

 アニメであっても、流行りの萌えアニメとされるものはすぐに終わる。だが、「サザエさん」や「ドラえもん」のようなのんびりとしたアニメは長寿アニメとして続いている。これは日本人的感性に合うのかも知れないが、そういう傾向があると見ても問題はなさそうである。

 日常を描いた作品。これは非日常を描くよりも難しい。日常というのは退屈である。同じことの繰り返し、ルーチンワーク、判子のような毎日。しかし、それらを人が見るに耐えるレベルにまで昇華することが出来たもの。それが長寿作品となるのかもしれない。

 そういう意味では、「あずまんが大王」や「けいおん!」なども日常を描いた作品である。しかし、これらは日常を描いているがゆえに終わりを迎えなければならない宿命にあるのだ。そうだ。女子高校生を主人公とした作品には作中時間で3年という制限時間が与えられるのである。

 これは「SKET DANCE」であっても、「べるぜバブ」であっても変わらない。高校生としての日常がそこにある限り、本来は制限時間から逃げ出すことは出来なくなるのだ。こうした本来の時間感覚から抜け出した永遠の時間を過ごす時間感覚を"サザエさん時間"と呼ぶことがある。つまり、タラちゃんが何十年経ってもタラちゃんであるということである。

 高校生が登場するものでサザエさん時間を使用しているものは「さよなら!絶望先生」ぐらいではないだろうか。あの作品は、作中にてサザエさん時間を使用していることをネタにしていることがある。「銀魂」もたびたびサザエさん時間をネタにすることがあり、既にサザエさん時間というのはネタになるほど漫画界の普遍的概念として存在しているのである。

 ただ、先日ご結婚なされたうすた京介先生は「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」においては酒を飲ませて留年させるという力業をやってのけ、「ピューと吹く!ジャガー」でもまたサザエさん時間を逆手に取った最終回を行っていた。

 漫画には"サザエさん時間"という手法もあるが、ドラマではこの手法を使うことは難しい。実際に役者たちが年を取っていくわけである。それゆえの味というものもあるが、今回のように最終シリーズというものが必ず訪れてしまうことになるわけだ。

 しかし、最終回があることは悪いことではない。最終回は名残惜しいが、それゆえに感動というものがある。桜も散らねば美しくない。渡る世間は鬼ばかりの見事な散り際、刮目してみさせていただこうではないか。

 この長きにわたるシリーズの最終シリーズに相応しい最期。如何なるものになるか、今から胸が躍って仕方がない。実に楽しみである。


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第107回「藤沢とおる」

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