12日にEURO予選のイタリア対セルビアが開催される予定だったジェノヴァの「マラッシ」で、最も派手に暴れたセルビア人が、13日午前3時前に捕まった。彼の名はイヴァン。「マラッシ」のフェンスによじ登り、スタンドとピッチの間にある網を切り裂いた男をテレビで見ていた人は多いだろう。強靭な筋肉にタトゥー――ピッチやゴール裏に発煙筒などを投げ込んでいた男がつかまった。

試合の中止が決まった後も、セルビアサポーターは暴れ続けた。警察は一晩中、イヴァンを探し続けることになっている。

警察はバスに乗るセルビアサポーターを一人ずつ降ろしてチェック。しかし、この男は見つからず、服を脱ぐように指示。テレビに映し出されたタトゥーをもとに、この男の特定を進めた。それでも、ターゲットは姿を見せず、バスは次々に「マラッシ」を離れていった。

最後のバスのチェックは、深夜2時30分ごろのことだった。それらの乗客も服を脱ぎタトゥーを見せたが、やはり探している人物とは一致しない。しかし2時41分、バスの荷物を入れるところからターゲットを発見。即座に捕えられた。

居合わせた人間からは、罵倒の声や拍手が起こり、イヴァンはたくさんの警察に囲まれて身動きがとれなくなった。