紀伊國屋書店新宿本店 ピクウィック・クラブさんに聞く『仕事も日常も、マンガで高めよう! ビジネスマン必読の3冊』
 世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。「感動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは?
 そんなときにあなたの味方になるのが書店員さんたちだ。本のソムリエ、コンシェルジュとしてあなたを本の世界に誘ってくれる書店員さんたち。
 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい本を3冊答えてもらうのが毎週水曜日に配信する、この「わたしの3冊」だ。【「わたしの3冊」バックナンバーはこちらから】

 10月のテーマは『 仕事も日常も、マンガで高めよう! ビジネスマン必読の3冊』。
 ビジネス感覚を養うことのできる作品として、書店員さんはどんな作品を紹介してくれるのか?。
 今回は毎月第2水曜日に登場して頂いている紀伊國屋書店 新宿本店のピクウィック・クラブさんが選定。どんな3冊を選んだのか?


◆『ちびまる子ちゃん』(第8巻)

著者:さくらももこ
出版社:集英社
定価(税込み):410円

 ビジネスマンはおそらく毎日忙しい生活を送っているのだと思う。家に帰ってもなんやかんややっているうちに時間が経ってしまい、気が付いたら深夜になっているということもざらだろう。そんな毎日ではいくら漫画だと言っても読む時間を取ることはなかなか難しいだろうし、そうかと言って比較的自分の時間が持てる電車の中で漫画を読むのも何となく恥ずかしい。だからここでは寝る前の少しの時間で読める作品を紹介したい。
 『ちびまる子ちゃん』は言わずと知れた国民的漫画で、知らない人はほとんどいないはずである。作者のさくらももこはエッセイストとしても有名だ。この作品はほとんどが一話完結であり、同じ一話完結の諸作品と比べても比較的文字数が少ない。だからちょっとした空き時間で読む事ができる。寝る前にベッドの中で一話だけ読むのもよし、トイレの中で読むのもよし、お風呂につかりながら読むのもよし。どんなにじっくり読んでも一話読むのに五分かかる事はないだろう。ものすごくお手軽だ。しかし、これは私だけかもしれないが、一話読み終わって時計を見てみたらたった五分しか経っていない事にいつも驚いてしまう。そしてなんとなく家の中の空気の匂いが変わった気がする。そう錯覚してしまうほど一話一話にありとあらゆるものが凝縮されているのだ。ここでそう感じてしまう原因を勝手に分析してしまうのは趣旨と異なってくるし、読んでいる方も望んでいないと思うので省略してしまうが、是非毎日忙しいビジネスマンにもこの感覚を体験して欲しい。個人的には8巻と10巻がお勧め。


◆『COMIC 1984』


著者:大西智子
出版社:PHP研究所
定価(税込み):1050円

 ビジネスマンはストレスと闘う職業でもあると思う。ストレスといっても様々だけど、原因のひとつは言いたいことが言えないということではないだろうか。今回紹介するマンガはジョージ・オーウェルの『一九八四年』のコミック版である。村上春樹の『1Q84』でも話題になった本だが、原作はちょっと重たそうだという方もマンガなら気軽に読める。内容は重たいけど。ビッグ・ブラザーなる独裁者がいて、過去は都合よく改ざんされる世界。感情を持てば思想犯になり、「二足す二が四である」とさえ言うことができない。そして、行動はすべて監視されている。ほら、それを思えば我々のストレスなんて何ともないはず。ある意味、ストレス解消法などを書いた本よりずっと効果的なのかもしれない。


◆『風の谷のナウシカ』

著者:宮崎駿
出版社:徳間書店
定価(税込み):2987円(7巻セット)
 映画はあまりに有名だが、全七巻からなるこの物語の内、映画の部分は初めの二巻までである。その後の世界をご存知だろうか。巨神兵は崩れず、ナウシカは巨神兵が暴走しないように母となる。しかし、心に願うのは死。
 「お前は危険な闇だ。生命とは光そのものだ」
 「違う。生命とは闇の中で瞬く光だ」
 この問答は一見同じことを言っているようだが、意味は全く違う。台詞の一つひとつは詩だ。生きることへの訴えが痛いほど伝わってくる。言葉って大切なんですね。想いは言葉を選んで伝えなければいけないと僕は思う。そういった意味でも、ぜひビジネスマンに読んでもらいたい。


◇   ◇   ◇

【今回の書店】
紀伊國屋書店 新宿本店

住所:東京都新宿区新宿3-17-7
TEL:03-3354-0131
FAX:03-3354-0275

■アクセス
JR新宿駅東口より徒歩3分、 地下鉄丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目」B7、B8出口より徒歩1分(地下道より直結)

■営業時間
10:00AM〜9:00PM

■ウェブサイト
http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm


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