中国バスケットボール協会の李金生副会長は13日、12日の男子中国・ブラジル戦で乱闘が発生したことについて、ブラジル・チームやファンに謝罪した。事態を重く受け止め、当面はトレーニングなどの活動を停止し、関係者に対してスポーツ道徳の補習授業を行うという。中国新聞社が報じた。

 河南省許昌市で12日夜に行われた試合は、転倒した中国人選手が遅延行為で反則を取られたことがきっかけで紛糾。抗議の際に審判へ暴言があったとして退場となった中国チームのBob Donewald監督は、再び会場に戻り机を壊すなどの暴力行為で、改めて強制退場。試合は再開されたが、乱闘になった。

 中国メディアは、しゃがんで逃げようとするブラジル人選手を取り囲んで蹴る、中国人選手の姿なども報じた。試合は開始後1分6秒で中止に追い込まれた。Donewald監督については、中国人選手には闘争心が欠けるとして「殴られたら、殴り返せ」と指導していたことも、問題視されている。

 李副会長は、国家体育総局とバスケットボール協会は事態を重視て13日午前に緊急会議をひらいたと説明。男子バスケットボールチームはただちに訓練などを停止して、処分や人事などで「整頓作業」を実施。同時に、事態を真剣に反省し、スポーツ道徳の補習授業を行うという。

 李副会長は、男子バスケットボールの選手に対して「懸命さと野蛮さを区別してほしい。このような事態を、2度と起こしてほしくない」と述べた。

 改めて事実を調査し、責任者は厳しく処罰する方針で、「国際バスケットボール連盟やアジア連盟とも、自主的に意思疎通と態度表明をする。(身内である責任者を)かばうことは、絶対にしない」という。

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◆解説◆ 中国での人気スポーツには、サッカーや卓球があるが、成績不振や不祥事が続くサッカーは「本当は好きだが、今は考えるだけでも腹が立つ」というファンが多い。

 一方、バスケットボールは北米NBAで姚明選手が活躍中である上、9月にトルコで開催された男子世界選手権では、中国チームが「まず不可能」と考えられていた決勝トーナメント進出を果たすなどで、人気が上昇中だった。(編集担当:如月隼人)



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