12日のEURO12予選、イタリア対セルビアの一戦は、セルビアサポーターが発煙筒を投げ込むなど暴動を起こしたため、開始6分間で中止となった。イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、こういった事態になったことへの悔しさをあらわにしている。

「とても大きな落胆だ。たくさんの子供たちがショーを見ようとスタンドに来ていた。なのに、それを見ることができなかった。こんな経験はしたことがない。選手たちはチームバスでサポーターたちに攻撃された。ウチのドレッシングルームで相手のGK(ストイコビッチ)は震えていたよ。今夜のことだけでなく、母国に帰ったときのことも考えてね。セルビアのウルトラスは、準備していたようだ。彼レアは試合をさせないためにあらゆることをするつもりだったのだろう。セルビアの選手たちによれば、それが彼らの目的だったようだ」

一方、イタリアGKヴィヴィアーノはイタリア『RAI』に対し、「あのゴールマウスで続けるのは不可能だった」と話している。

「発煙筒を避けるために、ずっと振り返りながら試合をしなければいけなかっただろう。正直になところ、発煙筒を食らっていたら…。試合がこんな風に終わるなんて普通じゃない。(セルビアMF)スタンコビッチは泣いていたよ。主審に何を言ったのかって? あのゴールマウスにい続けることはできないと言ったのさ」

イタリアサッカー連盟のヴァレンティーニGM(ゼネラルマネジャー)は、「試合中止は主審が決定した。2度目の発煙筒投げ込みがあって、彼は選手たちの安全が保証できるとは考えられないと言ったんだ。あとはUEFAに委ねられる。彼らが報告書をつくるだろう」と語った。