日本能率協会が実施した「2010年度(第32回)当面する企業経営課題に関する調査」の結果によると、人事・教育領域における課題として「管理職層のマネジメント能力向上」が他の項目を大きく引き離して3年連続で最も多い回答となった。

 人事・教育領域における課題を3つまで聞いたところ、「管理職層のマネジメント能力向上」が64.9%でトップ。「事業展開に応じた機動的人材配置」(35.4%)、「賃金・評価・昇進制度の見直し、定着」(32.8%)と続いた。上位3位までの回答は昨年と同じだった。

 最近の推移を見ると、「管理職層のマネジメント能力向上」は上昇が続いており、2年連続で6割を超えた。一方、2007年は52.8%でトップだった「賃金・評価・昇進制度の見直し、定着」は大きく低下している。

 その他の項目では「次世代経営層の発掘・育成(早期選抜教育など)」「社員の専門能力や語学力の強化」「グローバル人材の強化(外国人の経営参画を含む)」が昨年から上昇し、リーダー育成やグローバル化への対応に迫られていることがうかがえる。

 2010年の経営課題を聞いたところ、「収益性向上」(57.6%)、「売り上げ・シェア拡大」(55.9%)、「人材強化(採用・育成・多様化)」(37.0%)が昨年と同じく上位に入った。

 将来(2013年頃)の課題も、「収益性向上」(45.4%)、「売り上げ・シェア拡大」(42.4%)、「人材強化(採用・育成・多様化)」(41.5%)が上位となった。2010年の課題では10位(10.6%)の「グローバル化(グローバル経営)」が5位(19.9%)に入った。

 同調査は、7月〜8月にかけて、全国の上場企業(2222社)と非上場企業(従業員300人以上、1778社)の4000社を対象に実施し、632社(有効回答率15.8%)から回答を得た。

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