朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第104回目のテーマは「おニャン子クラブ」だ。

 「おニャン子クラブ」とは今は昔、一世を風靡したアイドル集団である。鉄の掟によって偶像化することに成功した存在と言える。今はAKB48系列がその方向性で活躍している。しかし、AKB48系列はおニャン子クラブのような全国区レベルのアイドルになることはないだろう。

 これはAKB48がおニャン子クラブより劣っているという話ではない。方向性は同じでも、状況が違うという話だ。一昔前であれば、メディアといえばTV、雑誌、新聞、ラジオであった。だがしかし、今はその全てを網羅するポテンシャルを秘めたネットメディアが台頭しているのだ。

 ただネットメディアが1ジャンル増えただけではないか。そう感じてしまう方も居られるだろう。しかし、実際としてはネットメディアは既存メディアと違って、誰でも気軽に情報発信出来るという利点があるのだ。つまり、既存メディアとは情報発信者の数の桁が違うのである。

 それゆえに、クオリティの低いものから高いものまで様々である。また、どんどんと増え続ける発信者に埋もれてしまう為に、同一ジャンルであってもクオリティの低いものが高いものよりも認知度が高いということもある。それはどちらが先に始めたか、というその一点が強みとなっているのである。

 こんな時代であるからこそ、TVメディア一辺倒ではなくなってしまった。TVメディアの発信する情報メディアがつまらなければ、他のメディアにうつるという選択肢の豊かさが今の世代には与えられているのである。これは逆に、共通したコンテンツを共有するという文化を失わせてしまった。

 所謂TV離れが行われているのである。それゆえにおニャン子クラブの時代はTVメディアでだけ売れればそれで全国区の熱狂的なファンを生み出すことになったが、今の時代ではTVメディアだけで売れても、それは全国区レベルのファンを動かすことにはならない。かといってネットメディアはTVメディアのように矮小ではないので、その全てに露出するということは難しい。ゆえに、時代としてAKB48はおニャン子クラブにはなれないのである。

 そのことにはAKB48サイドも気付いているようだ。ゆえに、AKB48は地元密着型とも言うべき売り方がなされている。ファンとの距離感が近いのだ。手が触れられるアイドルの登場である。そうした売り方である為にAKB48系列にもおニャン子クラブを彷彿させる鉄の掟が存在しているようである。ターゲットとなる男性がアイドルを求めており、アイドルは偶像でなければならない。偶像に処女を求めるのは当然の流れであるからして、AKB48もそれを求められるのであろう。

 こうした状況を作り出したTV離れとは何故起こったのか。これが気になる方も居られるのではないだろうか。これは、結論から言えば就職氷河期が生み出したと言えるのである。つまり、メディアとは発信者とそれを受け取る側に共感が生まれていて初めてその価値を発揮するコンテンツである。

 しかし、既存メディアは氷河期によってその年齢層の人材の獲得に失敗した。これによって若者の機微が解る中堅の層が稀薄となってしまったのだ。ネットメディアは誰でも情報発信が出来るために抜けのある世代は存在しない。しかし、既存メディアにはそれが存在している。これが所謂○○離れというものを生み出している原因なのだと言いたい。

 そうした若者の機微が解る中堅が居らず、団塊の世代と言われた高位年齢層も離脱した今は、ひとつの年齢層が異常に権力を握ってしまっている状態になっている。その年齢層の人間をターゲットにした場合は果てしなく強いが、それ以外の年齢層は離れていくばかりの状況が出来上がっているのだ。

 マスメディアがミドルメディアとしてしか機能していないのである。これではマスメディアとしての規模の活動を行うことは出来ない。ミドルメディアに絞って活動するには、中小規模のメディアへと縮小する必要があるだろう。確実に金を落としてくれるものの、その顧客数は限定されるからである。

 ネットメディアが台頭していなければ、既存メディアはそれでもマスメディアとしての収益を上げていたことだろう。しかし、ネットメディアが存在している事実は変わらない。既存メディアがネットを非難の対象に選ぶのはそうした背景があるからだと見るべきだろう。

 既存メディアの崩壊。これによって全国レベルのアイドルが存在することは難しくなった。よほどのクオリティを有さない限りは、全てのメディアが釘付けになるということはあり得ないからである。しかし、そんな超優良コンテンツが現れる確率は天文学的数値であり、期待するだけ虚しくなるだけだ。

 しかし、これを哀しむ必要はないのである。これは選択の豊富さが生んだ事象であるからだ。今の時代、国民一致でひとつのコンテンツを楽しむという文化は失われつつあるが、己の趣味趣向にあったコンテンツを楽しむということには特化していっているのである。

 つまり、文化が深化していっているのだ。これは喜ばしき傾向だと感じている。当紙記者がマイノリティなサブカルチャー嗜好者であるからかもしれないが、大衆文化を好む人間とそうでない人間の住み分けが行われている今の状況はとても居心地がよいものである。ここは万歳三唱で締めくくるとしよう。

 ネットメディア万歳!!ネットメディア万歳!!ネットメディア万歳!!


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第百回「尖閣諸島問題」
第101回「武富士破綻」
第102回「ピロートーク」
第103回「タバコ値上げ」

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