尖閣諸島(中国名:釣魚島)海域で発生した漁船衝突事件をめぐり、中国は日本向けのレアアース輸出を事実上制限した。レアアースの供給について、中国に対して過度に依存してきた日本は、今回の措置を受けて供給ルートの多元化に乗り出したが、米国も同様に中国依存からの脱却を目指している。環球時報が伝えた。

 米国政府は9月30日、「戦略兵器の製造に必要不可欠なレアアースの供給ルートを多元化し、中国依存から脱却する」と宣言した。報道によれば、米国は早ければ10月中に緊急計画を制定するという。

 計画では今後数年内に米国国内でのレアアース生産を拡大すると同時に、中国以外の国に生産援助を提供するとしている。(編集担当:畠山栄)



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