不況で苦しむ企業を救うため、少しの粉飾は見逃すべきか?

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 突然ですが、質問です。
 この不景気、非常に切迫され、苦しい経営を強いられる企業。このような状況下であなたはどちらの意見を支持しますか?

 A、こういう状況下でも法や規定には必ず遵守すべき。いかなる不正も認めない。
 B、不況に苦しむ企業を救うためには、少しの粉飾なら見逃すこともいいのではないか。


 さて、Aと考えた人は「厳格監査」派、Bと考えた人は「ぬるま湯監査」派です。

 普通なら、不正は許されることではありません。しかし、状況が状況である場合、例えばそれで多くの人が不幸になってしまう場合、多少の「嘘」が許されるということもあります。

 TAC出版から発売された『監査法人』は、監査法人内の「厳格」と「ぬるま湯」という2つの派閥のせめぎあいをつづった経済小説です。
 もちろん不正は認めることはできません。しかし、それによって罪のない多くの人々さえも不幸になっていく姿を見て、自分の仕事に疑問を覚える主人公。何が「正しい」のか、読者にもその問いがつきつけられます。

 本作は2008年に放送された土曜ドラマ「監査法人」のノベライズ版であり、矢島正雄氏とともに脚本を担当した小林雄次氏がノベライズも担当しています。また、ドラマ版では監修として公認会計士の山田真哉さんが参加していることでも話題になりました。

 「正しい言葉が時に人を傷つけることもある」

 冒頭の質問でAと答えた人も、Bと答えた人も、その答えが本当に「正しい」のか、本書を読んでまた考えてみてはいかがでしょう。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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