釜山の大火災でネチズン激怒「火を消さない消防隊…南大門を思い出す」

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韓国釜山の海雲台(ヘウンデ)で1日11時33分ごろ、海雲台の38階建て複合高層アパート「ウサンゴールデンスイート」の4階のごみ置き場で火災が発生した。火の手は20分ほどで最上階まで到達した。

火災から一夜明け、韓国のネット上では消防活動の対応の悪さに、怒りや疑問のコメントが続々と寄せられている。

緊急避難した男性住民の一人は、消防隊員に「まだ火の手が達していない階に、窓を割って放水すれば鎮火できる」と訴えたものの、消防側は「上部の指示がない」とし、火の手が広がるのをただ見ているだけだった、と声を荒げて話した。管理事務所側も「アパートの建設会社の会長に、窓を割る許可をもらう必要がある」と言い対応を遅らせたという。

さらに管理事務所の安全管理に対する対応を非難する住民もいた。
火災当時、部屋にいた40代の主婦は、火災避難放送や火災警報器の警報はなく、自分のアパートから火が出ているのを知ったのは、火災発生から約50分後の12時20分ごろだったという。「消防車のサイレンは聞こえていたものの、まさか自分のアパートから火が出ているとは思わなかった。気付いたときには、通路には煙がたちこめ、なすすべもなく部屋の中で恐怖に震えていた」と話した。

このアパートは、2009年12月に消防安全点検で、火災警報器の不良など約30件もの摘発があり、是正命令を受けていた。アパート管理事務所と海雲台消防署は「指摘事項についてすべて確認図済み」としたが、火災当日は火災警報器のベルを聞いた住民はおらず、ほとんどが自力で避難していた。

韓国ネチズンらは、迅速な消防活動を行えなかった消防隊や、消防安全の管理責任に対し、非難の声を寄せている。
「現場の消防官の判断と実行を優先させる法の制定が必要だ」
「緊急状況の対処法はないのか?災難は予告もなく発生するのに韓国の法はなぜこうなんだ」
「すべて燃やしてしまった小心者の消防官たち。火災の発生から近くでしっかりと見た、火を消さず、ただその場にいるだけの消防車を」
「自分のズボンに火がついても上官の指示待ちか?情けない消防官らめ」
「命がけで現場に駆け付け、住民を避難させた消防隊員のおかげで人命被害はなかった。消防当局に何の落ち度はないのになぜ非難する?」
「南大門も同じようなことで燃えてしまった!次は何が燃えるか心配だ」
「燃える南大門を文化財省長の承認が必要だといって火を消さなかった消防隊…」
「法を改正しろ!火災が発生したら消防官が大将だ!それが被害を最小限に食い止める最善の方法」

火災は、発生から約7時間後の午後18時55分ごろようやく鎮火。救助にはヘリ5台、消防隊員約200人、消防車110台など、釜山全域の消防隊が動員された。屋上に避難した住民37名がヘリコプターで救助されるなど、一時騒然となったが幸いにも死亡者はいなかった。
消防側によると、上層部に行くほど損傷が激しく全体を焼き尽くしており、まるで廃墟のようだと話した。


参照:釜山38階 複合高層アパート「恐怖の7時間」 - 京郷新聞
参照:高層階建物、対策切実 - YTN

(文:林由美)

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