朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第103回目のテーマは「タバコ値上げ」だ。

本日より「タバコ値上げ」が開始される。先日までに10カートン、20カートンの買いだめは当たり前になされたという。10万円近く注ぎ込んだ方も居られるのではないだろうか。これを機に禁煙をする方や、今買いだめしたタバコを最後に禁煙すると宣言している人もいる。喫煙者にとって平成22年10月1日(金)は良くも悪くも忘れられない金曜日になるだろう。

 今回のタバコ値上がりに関して、当然であるがタバコの生産を行っている農家の方々は嘆いているという。タバコの大半は税収となるのだから国のために頑張っている。それなのに何故ここまで虐げられなければならないのかという怒りがあるのだ。

 この値上げによってタバコ畑の方々が儲かっているということはない。税収に巻き上げられてしまうのであるからして、値上げしても農家の方々には旨味はないのだ。それどころか買い手が減少するのだから収入はむしろ激減していくといっていいだろう。

 運送業者でタバコの配達に関わっている方から仕事が減ってしまっているという話を聞いた。この方からは、「ただでさえ民営化した日本郵政が金に物を言わせて仕事を奪い取っている状況なので失職の危機が見え隠れする」という話も聞かせていただいた。国の施策によって翻弄されている方がいるという事実。この状況を政府はどう見ているのであろうか。

 一方、医療方面からは喜びの声も上がっている。

 タバコを起因としていると見られる健康障害は甚大であり、厚生労働省所属研究班の発表によると喫煙による年間死者数は約13万人であるとのことだ。受動喫煙者の死者数は年間6800人であるとも発表された。

 これだけの被害が出ているのであるから国家的損害は天文学的数値を叩き出すことになる。タバコの税収がこの被害額を上回っているのであれば、それは国のためであると言える。しかし、そうでないならば、年々国を蝕んでいる存在だと言わざるを得ない。

 また、今回のことを機に禁煙治療を行う方も増えているようだ。禁煙パッチや薬の服用など様々な対処療養がとられている。喫煙者にとっては、今でも部屋の隅に追いやられてしまっているというのに、世間的にも更に隅へ隅へと追いやられていってしまうことになりそうだ。筒井康隆先生の「最後の喫煙者」を想起させられる状況がやってきてしまったということだろう。

 もっとも、最後の喫煙者は狂信的な禁煙ブームに対するアンチテーゼとして執筆した作品であるらしい。あの頃はブームとして認知されていたのだろう。だが、これだけ持続的に展開されたものはブームと名付けるのは妥当なのか。当紙記者としては、これは社会の変遷模様であると位置づけたいところである。

 気になるのは、タバコを規制すればするほど本来吸えないはずの中高生によるタバコ強盗犯罪などが流行っていることだ。もともとタバコ代を稼ぐためのカツアゲなども行われていたが、まるで戦後直後の荒れた日本を想起させる少年窃盗団なども発生しており、由々しき自体であると改めて認識すべきだ。

 もっともこれは教育方面の問題であるといえる。受験学力ばかりを求める受験体制を打破し、人間力を求める受験体制を構築しない限り、学校教育を人間力育成の場とすることは不可能である。道徳や問題発見能力、知識活用能力などなどの所謂"生きる力"を教育出来る状況にしない限り、少年犯罪の活発化は留めることが出来ないだろう。

 今日以降、タバコを吸うことを控える人びとが増えることになる。そうした人びとは中毒症状に悩まされ常に苛立ち、感情のままの行動に出るようになるかもしれない。願わくばそのような形での暴力事件が起こらないことを祈るばかりである。

 タバコ如きのちっぽけな棒一本で、人生を棒に振らないように気を付けていただきたい。


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