朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第102回目のテーマは「ピロートーク」だ。

 「ピロートーク」とはなんであるか。あまり、朝からの話には向かないものであるが、これがランキング上位に食い込んでいるからには取り上げざるを得ない。ちなみに、このキーワードをご存じで無い方はどれほどいるのであろうか。

 所謂、寝物語。夜伽話。男女の営みの後、寝所で交わされるおはなし。それがピロートークである。ピローとは枕であり、トークとは会話。言葉のままの意味なのであるが、ピロートークの場は心を許しあう場であるとも言われている。

 そうした交わりを行った相手に対して、人はなんとなく情が移る。肌と肌の触れあいによって心の壁もうち解けやすくなる。そういう傾向があるのは当然の摂理だ。それゆえに、恋人同士のピロートークはきちんと行えば行うほど、その距離は縮まっていくと言われている。

 このピロートークであるが、実は取材にも使われることがある。記者がこうした行為を通じて異性から普段は聞けないような情報を聞き出すのだ。ある事件では、不倫関係の女性から聞き出した情報で政府のスクープ記事を書いたものの、その不倫関係の方を政府に叩かれ、肝心の問題がぼやかされてしまったという事件もあった。

 ピロートークで情報を得ることは悪ではない。しかし、そこで不倫のような不義理なことをしていては肝心の情報が霞んでしまうのだ。情報提供者の身元を護ることは取材を行う記者にとって最も優先すべきことのひとつであり、この事件は記者の不手際によって、重要な問題を正すことが出来なかった事件としてジャーナリズムを志す人間の教訓となっている。

 どんな手を使っても結果が良ければいい。そういう考え方は、当紙記者としては絶対反対とはいえない。しかし、その過程に問題点が多すぎる場合、結果の結果論として失敗に終わってしまうパターンがあることを考えるべきだと言いたいのだ。

 例えば、何かを為したいと考えたとするだろう。そこで、その何かのために不法行為を行ったとする。不法行為によって正統な手順を踏むよりも素早い達成を為し得たとしよう。しかし、結果としてその不法行為が発覚し逮捕されてしまい全てを失ってしまったとしたらどうだろうか。

 結果の結果論として、それは失敗に終わっていると言えるだろう。正統な手順を地道に積んだ人間はそのような心配をする必要もなく、全てを手に入れることが出来るのだ。結果の結果論としては、不法行為を行った人間は全てを失う恐怖感と闘い続ける必要があるが、それを行わなかった人間は何の遠慮もなく達成感を味わうことが出来るということである。

 つまり、ピロートークで情報を得たものの、その手段を責められてしまった事案から言えば、果たして正統な取材手段ではその情報を得ることが出来なかったのかということである。真摯な態度と粘り強い根気があればピロートークでなくとも同じ情報を得られたのではないかと、当紙記者は考える。

 不法行為の方が手っ取り早いことも多いだろう。しかし、その結果の結果論として失敗するリスクを考えれば、手間を選ぶべきなのではないだろうか。手間暇をかけて、正統な方法によって得るべきものを得る。これを行えば、誰にも文句を言われることなく、目的を達成することが出来るものである。

 言い訳はしてはいけない。不法行為で行えるものは正攻法でも行えるものなのである。不法行為の誘惑に負けることなく、真っ当な道によって目的地を目指す。それが肝要なのではないだろうか。


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日々命題 バックナンバー
第九十八回「SMAP 上海公演中止」
第九十九回「キングオブコント」
第百回「尖閣諸島問題」
第101回「武富士破綻」
第102回「けいおん!映画化」


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