9月21日から30日までは秋の交通安全運動期間だ。最終日の明日は「交通事故死ゼロを目指す日」であり、一人ひとりが交通安全について考え、行動し、悲惨な交通死亡事故をなくすことが目的だ。

 今年の秋は「高齢者の交通事故防止」を運動の基本とし、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止や全席シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶を全国重点として、普及啓蒙活動を行っている。

 なかでも飲酒運転が世間から注目を浴びるようになった。無論、交通事故死者数のほうが、飲酒運転のそれよりも多い。問題は、飲酒運転の死亡事故率は飲酒運転の8.7倍であり、酒酔い運転に至っては31.9倍と高く飲酒運転が事故死につながる危険性はかなり高い(平成21年中の交通事故の発生状況)。

 昨年11月に起きた、大阪富田林で16歳の新聞配達アルバイトが車で引きずられて死亡した事件で、加害者は酒気帯び、ひき逃げ及び殺人の罪に問われ懲役13年を言い渡された。判決理由は「引きずりを認識しながらも飲酒運転の発覚を恐れて走行を続けた身勝手な動機に酌量の余地はない」と指摘した。

 飲酒運転は厳罰化や取締りの強化などにより減少傾向にある。だが、「事故は起こさない」などこの思い込んだ身勝手で悪質な動機そのものが注目されるようになり、自己責任と非難された。

 その身勝手さは自分の都合を優先してしまうマナー違反と似てはいないか。マナー意識の低下である。それがあらゆる手を尽くしても撲滅できない飲酒運転の原因ではないだろうか。この問題をマナー違反と比較することで考えることこそ、撲滅につながる可能性がある。だからこその啓蒙活動だ。

 マナーはいたるところにはびこっている。それは相手を思いやる気持ちからこそ成り立つ。それが欠ければ飲酒運転のように人をも殺めてしまう悪質さに豹変する。これから忘年会シーズンを迎えるが、飲酒する前に考えて欲しいことがある。あなたのマナーが命を救うことを。

鈴木肇

▼外部リンク

共生社会生活統括官 交通安全対策
平成21年中の交通事故の発生状況 飲酒有無別の状況と特徴

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