エロゲー製作の赤裸々な舞台裏

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バンダイナムコで小林信行氏がTwitterから激白!ゲームソフトがどのように作られるか、ゲームファンとしては気になる内容ではないだろうか。しかし、いざ、気になるといっても、直接ゲーム制作者に聞くのは難しい。

だいたいは,ゲーム雑誌のインタビューなどから、どのように作っているかを知るぐらいであろう。だが、Twitterがそんな常識を壊してくれる。制作者サイドがTwitterをやっていれば、直接質問ができて答えてくれる可能性があるのだ。最も人気のあるTwitterなら、フォロワー数が膨大なので、全部の質問に答えてくれるかは難しくなる。

今回はなんとエロゲー製作の舞台裏である。登場するのは、バンダイナムコの小林信行氏だ。ここでは、一応、エロゲーとは何かを簡単に説明しておく。

*性的なシーンが含まれているゲームのことを指し「18禁ゲーム」とほぼ同義。性的な描写が少なかろうとも、18禁で発売されているゲームはほとんどエロゲーとみなされる。

小林氏とあるエロゲー製作会社に入社
僕がその会社に入ったとき、某人気タイトルの2作目を作っていたので手伝うことになった。

その時にはそのタイトルを作った本人はクビになっていて、本人の企画書だけが残っていたのだがプロットと称されるものを読んでみると、新キャラの説明には「エヴァのミサトさん」「エヴァの委員長」「ときメモの古式ゆかり」としか書かれていなかった。こんなものを延々5年もかけて作っていたらしい。

すでに衝撃の告白としか言えないのだが,始まりはこんなツィートからだ。新キャラの説明が、有名なアニメやゲームのキャラの名前しか書かれていない。それを5年もかけて作っていたらしい。しかし、おかしいのはこれだけじゃない。
ちなみにそのタイトルは元々1の倍の規模を持つ2作目として予定されていたものを、絵描きのスケジュールの都合でプロットもなしに絵を発注するという暴挙に出たために、僕が入った時にはすでに発注されている絵にお話をつけるという作業になっていた。

なんとシナリオのプロットもないのに絵(CG)だけはすでにあったというのだ。この場合は当然、性的なシーンの絵が中心ということになる。シナリオからエロゲーのシーンが作られるのじゃなく、なんと絵からエロゲーのシナリオができたということになる。
まあそれでも1からのキャラの分はなんとかお話をでっちあげたのだが、問題は新規キャラである。絵はすでに発注されているのに、一切プロットがない状態だった。これになんとかお話をつけるというのが、エロゲー業界にやってきた僕の最初の仕事なのであったw。

小林氏の苦労話というより、この現場の滅茶苦茶な製作レベルには開いた口が塞がらない。全てのエロゲー製作会社がこうではないとは思いたい。

このツィートは非常に面白くて興味深いのだが、さすがに全部紹介することはできないので割愛させていただく。だが、これはあくまでも前段階だ。もう一つのヒロインの設定話もまた面白いので,最後にこれだけ紹介しよう。

あるヒロインの場合だが実は丸パクリ?
そのヒロインは、元々旧作では清楚なお嬢様として主役を張っていたヒロインなのだが、今作を見る限りその面影はなく、どちらかといったらアホとしか思えなかった。初見、この人はなんか精神でも病んでいるんじゃないかとマジ思ったぐらいだ。

いきなり旧作では清楚なお嬢様が今作ではただの精神異常者と切り捨てている。シナリオ考えている側がその感想を持ったと言うことは相当駄目だったのだろう。そりゃ、担当は外されているわけだ。
今でも憶えているのだが、このヒロイン何かというと「くるくる回って主人公を巻き添えにして倒れる」という特技を持ち(※そんな設定はない)、しかもその度に主人公が気絶しているヒロインを介抱するハメになるのである。

他にも頭がおかしな行動がいくつかあったのだが、そこになんか妙な気配を感じつつも、適宜変な日本語だけを直していた僕だったが、あるシーンを見たときに急にその妙な気配の正体が理解できたのであった。それは、イベント絵もないのにそのヒロインが主人公におもちゃの指輪をねだるというシーンだった。

要するに、それまで読んできたシナリオは、なんと『Kanon』の真琴シナリオの丸パクリなのであったw。

人気のある作品のキャラをモチーフにして、新しい美少女ヒロインを誕生させるようなことはあるとは思っていたが、まさかシナリオそのものをパクって、ヒロインの行動まで同じとは恐れ入った。
しょうがないんで、とりあえずそのヒロインの部分の収録だけ1週間遅らせてもらって直すことにした。とはいってもさすがにパクリ部分はヤバいのでそこを直し始めたら今度はストーリーの中核がなくなったので、しょうがないからほぼ頭から治すことにした。確か1週間で200KBぐらい書いた覚えがある

確かにそのまま出せば、丸パクリなのはすぐにばれてしまうだろう。顧客の規模がどれだけかわからないとしてもだ。有名なゲームならすぐに気付くはずだ。小林氏の苦労が伺える。仕事だからって、それって最初からシナリオ作った方が早いのではないのだろうか。

なんと丸パクリのライターがメインライターに抜擢!
困ったことに即興で直したそのキャラが何故か人気投票で不動の1位と争って、堂々の2位に入ってしまったので、カロリー君はギョーカイ的には妙な面目を果たすことになってしまった。それがその後、全然関係のないところで悲劇になるとはまだ誰も思っていなかったのは言うまでもない。

その悲劇とはこうだ。ある新規立ち上げのエロゲーメーカーがこともあろうに、その人気キャラを書いた(とされる)カロリー君を大抜擢してよせばいいのにメインライターに据えてしまったのである。その記事を読んだ時には、我々も刻の非常さに涙したことは言うまでもない。

ちなみにそのメーカーの新作は、発売直後のレビューで「ギャグにすらなっていない」との寸評をいただいて大爆死。1作で業界から消えていってしまったのであった…。

丸パクリをそのままにするようなライターをメインライターに起用すれば結果は見えていた。知らないというのはこうも悲劇を起こすのか。

そして、ツィートは他の新キャラも直すことになったそうだが、そのツィートは上で紹介してきたものと同じぐらい面白いので、是非とも、詳細ページのリンクに飛んで全文読んでみて欲しい。

またシナリオライターを目指す人、遊びでゲームのシナリオを考えてる人にもお勧めだ。ドラマチックストラクチャーのマルチエンディングへの適用という興味深い趣向を編み出したもこのエロゲーが元になっているようだ。

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