杉本彩さんに聞いた 「ズバリ、芸能界は好きですか?」
 3回にわたる自叙伝『リベラルライフ』(梧桐書院/刊)の出版を記念した杉本彩さんへのインタビューは、今回で最終回。結婚観、そして恋愛観の次に聞くのは、自分自身のイメージ、そして生き方について。
 芸能界は好きですか?という質問に対し、返ってきた答えとは?
 杉本彩さんの力強いメッセージに、最後まで耳を傾けてみてください。


■杉本彩、ズバリ“芸能界は好き?”

―今日お会いして感じたのですが、テレビで見る杉本さんと印象がずいぶん違って驚きました。テレビでの杉本さんのイメージと、杉本さんが思っているご自身のイメージとのズレについて、 悩んだりすることもあるのではないですか?

杉本 「若い時は悩みました。“本当の私はこうじゃない”とか“もっと自分を理解してほしい”と思っていましたけど、 今は芸能界で生きるんだから虚像があって当たり前だろうと。セルフプロデュースして、虚像さえも自分でコントロールしていけるのがプロだと思っています。 世間のイメージと自分とのギャップを自分で笑えるようになった、というか(笑)」

―ずばりお聞きしますけど、杉本さんって芸能界好きですか?お話を伺っているとあまり芸能人っぽくないので。

杉本 「一言で言うと嫌い(笑)。私には向いてないかなって、いまだに苦手意識は拭えません。
芸能界の価値観も好きになれないし。でも、今まではそんな感じで嫌な側面ばかりを見てきましたが、今は芸能界にいるからこその良さや可能性も感じられるようになりました。 自分の目的を果たすためには必要な世界だと思いますし、違う側面からもこの世界を見られるようになり、ずいぶん前向きにはなりましたね。 芸能界は要領よく生きてなんぼというところがありますが、私は要領よく生きていくことが得意ではありませんから、そこでの評価には執着していません。 私が芸能界に身を置くのは、本当にやりたいことをやるための一つの手段に過ぎないんです」

―でも、合わないとおっしゃっていても、テレビでのお話は軽妙ですし、場面に応じて的確なことをおっしゃったりされているじゃないですか。 だから器用な方なんだな、と思ってしまいます。

杉本 「ある点では器用かもしれませんね。でもそれは一生懸命に自分の役割を模索し続けた結果であって、最初から器用にこなしていたわけではないんですよ。 やはり総合的にいうと、すごく不器用です。要領よく生きられないから結果的に遠回りしていたと気付かされることも多いし。自ら大変なイバラの道を選び、必要以上に自分に試練を与えるような生き方をしてきましたから、器用とは言えませんよね。 もちろん、今となっては、だからこそ経験できたこともあるし、いい結果が生まれているから悪いことではないんでしょうけども。 でも、もっとラクにいっていい部分もあったのかもしれないな、って思いますね」

―要領よく、という方向に流れていこうとは考えませんでしたか?

杉本「考えなかったですね。もしそうなら、選ぶ男性も違っていたでしょうし。自分がガムシャラに頑張らなくても、やりたいことを全部お膳立てしてくれるような経済的な成功者を選んでいたでしょうし、またそういう事務所に所属したままで独立の道は選びませんよね。そこに迷いはありませんでしたから。何がなんでも自分でやりたいと思うタイプだし、人に頼ることが苦手なので、それは不器用な生き方だと思います。
人生の大先輩のセレブの方々に言われたことがあります。“あなたは本当に不器用ね。私があなたならとっくにアラブかどこかの大富豪を捕まえてるわ。 なぜ大変な生き方を選んでるのか理解できない”って。でも、そんな生き方では満足できない私がいるし、何よりもそういう生き方に全く興味がないんですよね」

―そういった自分の不器用さについて悩んだりということはありましたか?

杉本 「私ってバカだな、要領悪いなって思いますけど。でも要領のいい生き方をしたいとも思っていないんですよ、たぶん。 本当に自分が勝ちとったことに対して心から喜びを味わえる人生のほうがいいや、って思っているんですよね。その価値観自体が不器用な人間の典型なんでしょうけど」

―お話が変わりますが、杉本さんは芸能界の方ではない、普通のお友達とお酒を飲みに行った時はどんなお話をされますか?

杉本「私はアルゼンチンタンゴを教えたりしているんですけど、その仲間とタンゴを通していかに日本人をラテン化していくか、という壮大な計画について話したり(笑)。あとは、オーナーをやっている友人が多いので、経営者の大変さとか人をつかむ難しさとか、仕事の話になることが多いかもしれません」

―杉本さんの生き方って憧れる人が多い反面、実践するのは大変なエネルギーがいるわけで、かなり難しいのではないかと思うのですが…

杉本 「リスキーだと思いますよ。でも命がけでやってやるという勇気を持てばだれでもできます(笑)。 生死をかけても、って本当に思うくらいの覚悟があれば。でもみんな痛い思いやつらい思い、貧乏はしたくないっていう思いはあるだろうし、そういった守りの気持ちがあると、厳しいのではないかと思いますね」

―本作を読んで勇気が湧いてくるという方は、女性を中心に多いかと思います。 最後に杉本さんのような生き方に憧れながら、実行に移す勇気が出ない、という女性の方々にメッセージをお願いできますか。

杉本 「人それぞれ、みんながみんな私のようにリスクを背負って人生に挑めっていうのも難しい話なんですけど、 やっぱり自分の価値観で自分の人生を選び取っていくということでしょうか。最低限、自分の人生に対する責任と覚悟だけは持つということが、 幸せへの道だと思うんですよね。それをだれかに委ねてしまっては、幸せにはなれない。 たとえどんなに影響力のある親だろうと、どんなに親しい友達だろうと、どんなに信頼し合っている恋人だろうと。
人生の局面で、複数の選択肢からどれかを選び取っていくのは自分しかいません。 そういった局面に立ったときは、自問自答をしながら自分の深い意識に降りていって、潜在意識とまで向き合うくらいの作業をしてみてほしいです。 そうすることで、本当に自分が求めていることを知ることができるし、それがわかれば、心を自由にすることもできるんだと思います」

(新刊JP編集部/山田洋介)

■杉本彩さん新刊情報
『リベラルライフ』

本書のタイトルであり、彼女の生き方である『リベラルライフ』を勝ち取るまで、彼女が何とどのように闘ってきたのか。彼女の半生から考えさせられることはあまりにも大きいと感じる一冊。
定価:1575円(税込み)
出版社:梧桐書院
『リベラルライフ』特集ページ

(第2回 「本物を探し求めてそれを得ることは、並々ならぬエネルギーや精神力、体力がいること」を読む)
(第1回 「結婚という制度は無意味」を読む)


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