ニコミュワークショップ最終日に行ってきた(前編) 『ロミオとジュリエット』発表や茅野イサム先生へのインタビュー

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9月23日から26日まで行われた『ニコニコミュージカル(以降、ニコミュ)』ワークショップ。最終日も取材をさせて頂きました。初日は茅野イサム先生が担当された昼クラスを紹介しました。今回は、前回と同じく茅野先生の昼クラス、そして湯澤幸一郎先生が担当された夜クラスの様子をお伝えします。また、ワークショップを終えた両先生に『ニコミュ』の今後などについてインタビューしました。※初日の様子はこちらからどうぞ(http://getnews.jp/archives/78212)

『ロミオとジュリエット』バドミントン部のジュリエット茅野先生のワークショップ最終日は、『ロミオとジュリエット』の最終発表のためにペアごとで練習していました。奇妙な格好をしている人もいました。どうやら、おのおの『ロミオとジュリエット』のシーンを自分に合うように身近な設定にアレンジしたようです。ただし、台詞はそのままです。ロミオを好きな漫画のキャラクターに見立てる人、電車の中で出会った、居酒屋のお客と店員、バドミントン部のジュリエットとそれを見つめるロミオ……様々な『ロミオとジュリエット』を見ることができます。皆さん真剣な表情で話し合っています。どうしたら上手く伝えることができるのか、どうすればもっと役になりきれるのか。自分たちの“舞台”をより良いものにしようという気持ちがその表情、雰囲気から伺えました。どうして『ロミオとジュリエット』を身近な設定でしようとしたんでしょうか。「他人の作った台詞を自然にいきいきとしゃべれるように」と先生はおっしゃいました。「自分たちで作った台詞だけ楽しんでも意味がない。それは役者である必要はない」

居酒屋で出会った『ロミオとジュリエット』なりきる為にコスプレをしている人もいましたそしてついに最終発表です。1組演技が終わる毎に、先生は生徒達に「どう思ったか」を聞きます。客観的な意見を言わせることによって、自分の視点を改めるとともに、きちんと考えさせようとしているそうです。先生の駄目出しも熱いものでした。「設定というのは自分たちの中で終わっては意味がない。人に見せなくてはいけない。ずっと言ってることだが、あいまいなままじゃ演技はできない。こんな感じ、こんな雰囲気じゃだめ。自分が何をしているのか。なぜしているのか。どんな芝居でもそう。自分のために設定を作ってはいけない。ただ突っ立てるだけの演技でも、“なぜ立っているのか”をきちんと考えていないといけないのだ」、「アイディアは皆すごくいい。でもそれが表現できていない。皆の演技は何かが生まれそうなところで終わってしまう。種だけ植えて終わり。もっと面白くなるのに。自分らが楽しむ事、それが一番」、「人を見ているときは、もっとこうしたら面白い、というのがわかる。自分のときもそういった視点を持たなくてはいけない」先生の熱い駄目出しを一言も逃さないように見つめる生徒さんからは“役者”を感じました。

電車の中で出会った『ロミオとジュリエット』『ロミオとジュリエット』が全員終わった後、茅野先生は生徒達にこう語っていました。「プロになるということは、本当に大変なことです。自分の感情よりも大きな感情を、舞台の上で表現しなくてはいけません。僕らが日常で得ることができないものを魅せてもらうために舞台を観にいきます。表現者になりたいのなら、もっと自分を広げる、見識を深める、自分の魅力をもっともっとみつけていくといいでしょう。俳優として大切なのは、芝居を止めないこと、この仕事を好きでいられること。俳優になりたい、というのはわかるし、頑張ってほしいけど、本当にお勧めしない。覚悟を持ってほしい。演劇はすばらしい世界です、だけどノホホンとしても生き残れるとは限りません。覚悟を持って、自分を見つめなおして下さい。このワークショップそのきっかけになればいいなと思っています」

稽古終了後、お時間を頂いてインタビューに答えていただきました。

茅野イサム先生・茅野イサム先生へのインタビュー
-お疲れ様です! 今回のワークショップの感想を教えて下さい。
生徒達は皆真剣でした。今回ペアを組ませて『ロミオとジュリエット』をやったのだけど、自分らで楽しんで稽古していて、どんどん進歩していてました。芝居というのは、教わるものではなく、自分達で作っていくものだと思います。今回は、ただ教えるだけじゃなくて自分達で作り上げることろまでやれたので良かったと思います。

-生徒さん達の雰囲気はどうでしたか。
とても良かったと思います。吸収しようとする姿勢を感じました。

-来年、『ニコミュ』ワークショップ参加者の人達でアトリエ公演をやると聞いたのですか、茅野先生は関わるのでしょうか。
一応僕が提案した企画なんです。『クリスマスキャロル』のような舞台がありますが、それはそれとして、せっかくワークショップやっているのなら、劇場でやるものだけでなくて、役者を目指している人達の発表の場を作ってあげたいと思いました。プロじゃなくても、できるような機会があったら面白いと。それについて、どういうことをするというアイディアはあるし、プロデューサーには話してあるんだけど、これはまだ秘密です。

-これから先、茅野先生はどのように『ニコミュ』に絡んでいくんでしょうか。
まだ何も分からないです(笑)。

-茅野先生が演出をなさる舞台『ろくでなしBLUES』の稽古がもうすぐ始まるようですがどうですか。
まだ台本を書いている状態です。原作は、かなり長い話なのでそれを1本の芝居に集約するのは難しいし、『ろくでなしBLUES』の世界観を大事にしつつ、舞台ならではの作品にしたいです。劇団EXILEの華組、風組という若い活きの良い奴らと面白い事したいと思っています。

-ありがとうございました!

先生の駄目だし中です『ニコミュ』ワークショップ夜クラスの様子や、湯澤先生へのインタビュー、また昼クラス夜クラス両方に参加されたコンコンさんへのインタビューの様子は後編でお伝えします。

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