キム・ヨナとオーサーの決別は「双方の勘違い」が原因だった!

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キム・ヨナ選手とブライアン・オーサー監督の決別報道が流れてから1カ月。オーサー氏が、キム・ヨナ選手不在の寂しさをメディアに語った。LAタイムズが22日(現地時間)に報じたもので、韓国の「ukpia」など複数のメディアがこれを伝えている。

報道によると、オーサー氏はLAタイムズのインタビューで「私の心の片隅には、常にキム・ヨナが存在している」「私は今でもキム・ヨナを誇らしく思う。彼女や彼女の母親に対しても、悪い感情はない」と現在の心境を述べた。また、亀裂の原因とうわさされた浅田真央選手とのことについては、「うわさは決別の理由ではない。私は浅田を教えていない」ときっぱり否定したという。

そうなると気になる二人の決別理由だが、LAタイムズは文化の違いによる双方の「勘違い」が生んだものと見ているようだ。

オーサー氏は、バンクーバー冬季五輪と世界選手権大会が終わった後、キム・ヨナ選手に休息と将来設計のために空間(space)を与えたという。しかし、キム・ヨナ選手側はこれを監督が捨てた(desert)と勘違い。ちょうどその頃、浅田真央選手の監督オファー説が浮上したことから、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまったのだという。

つまり、キム・ヨナ選手とオーサー氏は、もともと関係に問題が無かったにも関わらず、「空間(space)」の受け止め方が違ったばっかりに決別に至ってしまったということのようだ。

オーサー氏はインタビューで「私たちは過去を捨てて前に進まなくてはいけない」と結んでいる。では、キム・ヨナ選手の現在の心境はどうか?LAタイムズはキム・ヨナ選手にもインタビューを行っている。

この中でキム・ヨナ選手は「韓国とは違ってロサンゼルスでは誰も自分に注目しないから『やっと息ができる』(I can breathe now)」「願っていたことがすべて叶ったので、今は心の重圧感がなくなって嬉しい」と、こちらはオーサー氏とは一転、すがすがしいコメントを述べている。

ちなみに、韓国ネチズンはこの報道に、
キム・ヨナ側が間違っている。日本のジュニア選手を指導して何の問題が?」
「コーチに無礼な態度を見せたキム・ヨナは反省をし、すぐ謝罪すべき」
「私たちは永遠にオーサー氏を忘れません」
「お金と名声は得たけれど、自国民の愛は忘れてしまったようだ」
キム・ヨナ側が何を言っても多くの人々は真実が分かっている」
「さすが、あの親子は人格的にレベルが違う」

など皮肉まじりのコメントが集まっている。中には日本のネット上で見かけるような「これ以上、キム・ヨナの報道をするな!」というコメントも見受けられ、決別騒動をきっかけに韓国でのキム・ヨナ選手の印象が変わりつつあるようだ。

キム・ヨナ選手は、10月のアイスショーと来年3月の世界選手権大会に向け、新天地ロサンゼルスで本格的な練習に入るという。



参照:オーサーコーチ「私の心の片隅にキム・ヨナが」 - ukpia
参照:オーサーコーチ「心に片隅には常にキム・ヨナが…」 - スポーツカン

(文:林由美)

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