″大島優子に喧嘩を売った女″ AKB48じゃんけん選抜第1位・内田眞由美のド根性人生を検証

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 9月21日に日本武道館で開催されたAKB48の"じゃんけん選抜"。結成5周年当日の12月8日に発売される19thシングルの選抜メンバーを、じゃんけんのみで決定するという前代未聞のエポックメイキングなこの企画。例えるなら、サッカー日本代表や、内閣の組閣人事をじゃんけんで決めるようなアヴァンギャルドなイベントだ。そもそもAKB48は、正規メンバーであっても、毎回21人前後の選抜メンバーに選ばれなければ、シングル曲のレコーディングはもちろん、ジャケット、PV撮影、メディア露出にも参加できない。しかもそのメンバーはほぼ固定されているという、一種の閉塞状態に陥っている。"選抜総選挙"では、その人選を民意に委ね、今年は前田敦子の2位陥落、大島優子の"党首交代"という逆転劇を生み、また、松井玲奈、指原莉乃らが躍進を遂げた。だが、その一方、ファンからは「総選挙でも雑誌やテレビに出ていないメンバーは不利」という声が漏れた。

 そこで、秋元康総合プロデューサーの発案により、開催されたのが過去の選抜歴、在籍キャリアも度外視して行うじゃんけん選抜。優勝者にはセンターの地位が与えられ、19thシングルでは最も目立つ位置に据えられる。PVでアップにされる尺も長く、テレビ出演時には1番に司会者から話を振られるAKB48の"顔"となるはずだ。

 7月11日に国立代々木競技場第一体育館で開催されたライブで、じゃんけんのトーナメントに参加する正規メンバー47人(小野恵令奈は卒業のため辞退)と、研究生からじゃんけんで参加者を4人に絞り、全52枠を抽選で決定。2カ月を経て行われた大会は、1回戦から大島優子、板野友美、高橋みなみら過去のメジャーシングル全作に参加している"選抜常連"が次々と敗退するという、まさにガチな展開に会場は息を飲んだ。そして、トーナメントで6回戦を勝ち抜き、見事、1位の座を射止めたのが、5期生でチームK所属の内田眞由美だ。総選挙でも40位圏外で、初の選抜入りにしてAKB48の象徴たるセンターポジションを戴冠した内田の人物像に迫っていきたい。

 現在高校2年生の16歳で、身長150cmと小柄ながらパワフルなダンスでファンを魅了してきた内田。小学5年生から極真空手を習い、ブログで「男の子ともボコボコ戦ってたよ〜板とかならパキーンって割れちゃう」と明かしている。秋元Pから名づけられた"ウッチー"の愛称でも知られる彼女を語る上で最も欠かせないエピソードが、5月25日のAKB48劇場での公演で、大島優子に向けて語った"下克上"だ。チームKでは、アンコールで一人のメンバーが、ファンへの感謝を語るコーナーがあり、そこで、内田は次のように心情を吐露した。

「今日の公演をやって、今までよりも自分らしさを出せていると思ったんですよ。だから、私も、やっぱりセンターに立ちたいと思うんだ。逆転したいんだ!! ということで、これから"逆転眞由美様"ということで、がんばりたいと思います」

 内田は、参加するユニット曲「逆転王子様」を引き合いに出しつつ、「センターに立ちたい」と宣言。真横にいる大島を大いに動揺させた。2期生の大島と5期生の内田はAKB48として2年以上のキャリアの開きがあり、宣戦布告するには、想像以上の度胸が必要だったはずだ。だが、彼女のこのセンターへの執念が、今回、栄誉を勝ち取った一因となったのかもしれない。

 現在は、大島、板野らと肩を並べるチームKの正規メンバーとなった内田だが、そこに至るまでは、長年、受難の日々を送ってきた。2007年9月、AKB48第5期研究生オーディションに合格し、同期の宮崎美穂、小原春香らが早々と公演デビューを果たす中、内田は08年5月まで公演に使ってもらえず、試練の時を過ごしてきた。チームA4th公演「ただいま恋愛中(リバイバル)」でようやく大江朝美(08年11月卒業)のアンダー(代役)として出演するも、今回奇しくも、じゃんけん選抜で、1位と2位を競った同期の石田晴香と同じポジションを共同で担当。内田が出演時は石田が出られず、また、その逆も然り......という研究生としても"干され"と言われても過言ではない状況だった。