中国現代国際関係研究員に本研究所の劉軍紅研究員は20日までに、尖閣諸島近海で中国漁船が拿捕(だほ)され、中国人船長が逮捕された件で、有効な報復カードとして「環境問題での日本側との協力関係の一時凍結がある」との考えを示した。チャイナネットが報じた。

 劉研究員によると、中国が持つ“カード”は多くないが、環境対策にかんする日本企業の「締め出し」などは、明らかな効果をもたらすと考えられる。

 劉研究員は、「日本側が、日中双方が政策的協力を続けていこうという状況を破壊した」と主張。環境問題で日本企業を締め出せば「低炭素経済と技術は日進月歩であり、中国側にも損失があるが、日本側の損失はさらに大きい」との考えを示した。(編集担当:如月隼人)



■最新記事
尖閣問題で「対日報復、為替介入で円高誘導」=中国専門家
尖閣で操業の中国漁民、帰国直後に省政府トップが慰問
釣魚(尖閣)海域に軍艦を派遣せよの声98.2%…中国でアンケ
尖閣:「人と船を即時返せ。事態エスカレートするぞ」=中国政府
尖閣:中国で自国政府への非難殺到「軟弱!」…日本が船長を逮捕で