フォトグラファーの三井公一氏がiPhoneで撮りだめた写真を収録した写真集「iPhonegraper」が刊行された。三井氏は新聞社を経て独立したフリーランスのフォトグラファー。同写真集では、iPhone 3G、iPhone 3GS、そしてiPhone 4で撮影した、選りすぐりの美しい写真を楽しむことができる。
 
 三井氏は、「iPhoneのカメラは素晴らしい」と話す。しかしiPhoneは、一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラと違って、レンズ交換もできなければ光学ズームもない。できることといえば、指先でタップしてのフォーカス合わせ(iPhone3GS、iPhone4)とiOS4により実装されたデジタルズーム機能ぐらい。

 アプリや社外品のアクセサリを使用すればある程度の多様な写真撮影は可能だが、iPhoneのカメラの良さは他のデジタルカメラにはない"シンプル"さ。「フォーカスを合わせて撮る」だけの潔さによって撮影に没頭できる点にあると三井氏。素のままでもなかなか味わい深い写真を撮ることができるのだそう。

 iPhoneは35ミリ相当の単焦点カメラだと割り切って、自らのフットワークを生かせば"使えるカメラ"になり得る。普段iPhoneをスマートフォンなどとして使い、いい被写体を発見したり、素晴らしいロケーションを見つけた時は、ポケットからサッと取り出して撮影する。カメラ然としていないので、スナップなどいわゆるキャンディッドフォトにも向いているため、カメラを意識しない人々の自然な表情や光景をキャッチできるのも魅力だ。

 一般の携帯電話でも可能かもしれないが、日本の端末はあまりにも解像度を意識して機能を詰め込みすぎているのでカメラの起動が遅い。また保存も時間がかかるので「カメラ」としてテンポ良く使うにはあまり向いていない。その点、iPhoneならば約200〜500万画素なので、ストレスなく写真を撮ることができる。また、内臓メモリーも小さいものでも8GBもあるので、撮影枚数を気にすることなく大量の撮影が可能なのだ。

 iPhoneユーザーであれば、今すぐにでも「iPhonegrapher」になることができる。秋の行楽日、iPhoneでたくさん写真を撮る人も多いに違いない。




『iPhonegrapher』
 著者:三井公一
 出版社:雷鳥社
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