朝一番から電波びんびんHOTな話題ワードをテーマに文章綴る。寝惚けた頭に目覚めの一発。日々命題第九十六回目のテーマは「サヴァン症候群」だ。

 「サヴァン症候群」とは、他の能力は常人のそれほど発揮できないが、ひとつの分野においては他の追随を許さぬほどの超人的能力を発揮する症例のことである。狭義のサヴァン症候群はこうした病状を指すので世界中でも数えるほどしか居ない。広義のサヴァン症候群は超人的ではなく優れていればよいとされるので、世界レベルで見れば多数見受けられるものとなる。

 このサヴァン症候群。一度見たものを完璧に記憶できる能力であったり、何月何日が何曜日であるかを言い当てられる能力であったり、素数を延々と言い続けられる能力や一度聴いた音楽を完全に記憶し完璧に再演することが出来る能力などがあるとされている。所謂、天才能力というものである。努力でなんとか出来るものではなく天賦の、天からの授かり物であると言わざるを得ない。

 日本人であれば、山下清画伯を想起すればよいだろう。とぼけたキャラクターで日本中を放浪し、「ぼ、ぼ、僕はおにぎりが好きなんだなぁ」という素朴なキャラクターに癒された方も多いのではないだろうか。あの山下画伯。実は一度もスケッチをとったことがないのだそうだ。そうなのだ。放浪の旅に出て帰宅し、その時、旅の情景を想い出しながら制作したものが彼の絵画なのである。

 こうした超人的能力というものに憧れぬ人は居ないだろう。もし、憧れない人は嫉妬をしているか、或いは己がそれに負けないほどの能力を有していると自負しているかたに違いない。だが、基本的に平々凡々とした毎日を送る何ら変哲のない能力を持たぬ人びとにとっては、そうした超人的能力には羨望の眼差しを向けるものだろう。

 そうした、チカラに惹かれる傾向は若ければ若いほど強いと見られる。いや、若ければ若いほど、そうしたものが好きであることを包み隠すことがないというだけかもしれない。90歳代になろうとも、きっと特殊能力に対しての憧れはあるはずなのだ。ただし、その能力がどんどん現実味のあるものに変化していっているのかもしれない。

 10代の頃はドラゴンボールやワンピースなどを好む傾向にあるだろう。超人も超人で人としての限界を突破しきっている能力揃いだ。「地球を破壊する」「地震を起こす」「ていうかゴム人間なんだ」とか、それに憧れているなんて10代後半から恥ずかしくなってくるものである。逆に10代前半は本気で「かめはめ波は無理でも舞空術ぐらいは出来るだろう」と考えていた方も多いはずだ。

 それが20代に近づくにつれて、そうしたものはそうしたものとして他の超人的能力に憧れを抱くようになる。ライトノベルなどで活躍している能力は、超能力や動物と話す能力、或いはサヴァン症候群の方々が有している天才能力である。現実味がギリギリある範囲で、現代世界でも居そうなレベルの超人的能力に憧れを抱くようになるのだ。

 ではそれ以降のものはどんな超人的能力に憧れを抱くのだろうか。それはスポーツマンであったり、剣豪であったりする。実在している、目に見えている己には出来ないことをやってのける超人たちに心奪われてしまう。それが超人嗜好の最終形態なのではないだろうか。この嗜好の移り変わりがきちんと行われていないことが発覚した場合に中二病であると揶揄されることがあると言えるだろう。

 当紙記者自身としては、未だに"かめはめ波"が撃てないものかと本気で悩んでいることもある。超能力に目覚めたいと常々考えているし、動物を見かければ話しかけることを忘れたことはない。スポーツには興味がないのだが、剣豪には目がない。独自の剣術を編み出し来たるべき末法の世を生き抜く準備は万全だ。うん、これが中二病全開というものである。

 徐々に人びとはそうした超人能力嗜好を晒さなくなっていく。それは何故なのだろうか。本当に興味が失われて言っているのであろうか。もし、失われているのであれば、それはある意味、夢やそれに付随する向上心を失っていっているということなのではないだろうか。

 夢見がちというのは悪いことではないはずだ。常に上を向いているからこそ、そちらに向かって人生は進んでいくのである。下ばかり見ていれば、そちらにしか人生は進まない。進むべき道をしっかり見据えていれば、その場所には到達できなくとも、その場所に近づいていくことは出来るはずである。

 大人になることは鈍感になっていくことだと聞いたことがある。若い頃の敏感な感覚を取り戻してみるのも、たまにはよいのではないだろうか。そうすることで魂が若返るのである。若い魂を持ち続けることで、それに釣られて躰も若さを取り戻していくこともある。

 老け込んでいる暇はないはずだ。人生とは魂の燃焼だ。一分一秒無駄にするのは勿体ない。己のすべきことをする。そうしなければ後悔だけで人生が埋め尽くされてしまう。それが出来ない事情もあるかもしれない。しかし、それを理由にして精進することを怠けてはいけないのだ。

 自己研鑽の精神を常に持ち続ける。これは人生を楽しむ秘訣のひとつである。


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