本のレビューや書評を書くときに使える言い回し

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 インターネットで本を購入する時、レビューについている☆の評価を、参考にすることがありませんか?

 しかし、よく考えてみると、あの☆は個人の自由な判断で付けられていて、評価基準は極めて曖昧。レビューを書く人のそのときの気分次第で評価が分かれてしまいます。

 そこで今回は誰でも書ける“ご気分レビュー”の書き方を、『13歳からの反社会学』(パオロ・マッツァリーノ/著、角川書店/出版)よりいくつか紹介します。

・著者が長い歳月を費やして書いた長編小説
 気に入れば    →「著者渾身の一作」    ☆☆☆☆☆
 気に入らなければ →「肩に力が入りすぎ」   ☆

・著者がこれまでの作品とは作風を変えた
 気に入れば    →「新境地を切り開いた」  ☆☆☆☆☆
 気に入らなければ →「迷いが見える」     ☆

・二つ以上のテーマが盛り込まれている
 気に入れば    →「いいとこどり」     ☆☆☆☆☆
 気に入らなければ →「どっちつかず」     ☆

・著者の意見が論理的ではっきりしている
 気に入れば    →「論旨にキレがある」   ☆☆☆☆☆
 気に入らなければ →「きめつけが多い」    ☆

・専門知識のない一般人でも理解できる文章で書かれている
 気に入れば    →「だれにでもわかりやすい」 ☆☆☆☆☆
 気に入らなければ →「大衆に迎合している」   ☆

 このように意味がありそうでなさそうな抽象的な形容詞を使うと、気分次第で賛否両論、どちらでも書けてしまうのです。
 人を介して流れる情報は、どこかに必ずその人の性格や好みが反映されます。疑ってばかりでは疲れてしまいますが、それが全てだと信じてしまうのも考えどころです。

 『13歳からの反社会学』は『反社会学講座』(イースト・プレス/刊)の著者であるパオロ・マッツァリーノさんが、“社会や情報を面白く見るため”のヒントを教えてくれる1冊。アンケート調査の裏側や芸能ニュースの読み方など、誰が読んでもわかる面白さを追求しています。
 本書を読んだあと、世界の見方が変わる…かも知れませんよ?
(新刊JP編集部/川口絵里子)


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