「妻のカロリーナが人生を変えてくれた。真剣な人間にならないなら、オレとはもうデートしないって言われたんだ」

サンプドリアFWアントニオ・カッサーノはイタリア『メディアセット』のインタビューで、このように夫人の影響が大きかったことをあらためて明かした。

するとここで、番組がサプライズを用意。ローマやレアル・マドリー時代の指揮官、現イングランド代表のファビオ・カペッロ監督が電話インタビューで出演したのだ。同監督は「カッサーノが私のことを好きじゃなかったのは確実だな。私も奥さんと同じことを言っていたのに、彼は理解しなかったんだから」と冗談を飛ばした上で、「アントニオが正しい道を進むようになって、うれしく思っている。彼のようなタレントをバカげたことで失ってはいけないからね」と続けている。

イングランド代表FWウェイン・ルーニーとの比較を尋ねられると、カペッロ監督はこのように話した。

「一緒にプレーすることもできるだろう。同じ言葉を話すからだ。ただし、以前ではなく、今のカッサーノじゃないといけないけどね。アントニオは大きなチャンスを逃したが、再び戻ってきた。私はずっと彼のことが好きだったし、彼を導こうとしたんだが、彼がそうさせなかったんだよ。幸いにも、今はあの女性を見つけることができたがね」

これを受け、カッサーノは「ずっと言ってきたけど、オレは人生でいつのころを消し去りたいかって聞かれると、カペッロのときだって答えるんだ。監督はオレのために本当にたくさんのことをしてくれたけど、オレは彼のために何もしなかったからな」と応えている。

最後に、カペッロ監督は「今みたいに代表やサンプドリアのため、違いをつくれる選手に戻ろうと、お前が今みたいにやっているのはうれしいよ」と締めくくった。