移籍市場の終了直前にボルドーからリヨンへ移籍したフランス代表MFヨアン・グルキュフ(24)。

 W杯では、年長の選手たちから“のけ者”の扱いを受けた、あるいは“いじめ”にあった、などと書き立てられ試練の時期を過ごした。さまざまな憶測が乱れ飛んではいるが、実際に何があったのかは本人も口を閉ざしたままだ。

 12日にはTF1局のサッカー番組「テレフット」のインタビューを受けた。その収録の際、“いじめの張本人”と噂されるフランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン)との関係を問われたグルキュフは、気分を害し、マイクを外して席を立ったという。レキップTVが伝えた。

 礼儀正しく、さわやかな印象が売りで、「貴公子」あるいは「理想の婿」などと呼ばれるグルキュフにしては異例のことだ。リヨンのオラス会長は、この場面を放映しないようTF1に求め、同局はインタビュアーを代えて収録し直すことを受け入れた。

 これまでブラン新監督の下で行なわれたフランス代表の3試合には、リベリもグルキュフも出場停止で招集されていない。両選手とも10月には代表に復帰することが濃厚だが、2人の関係がチームに与える影響は気がかりで、メディアの関心を集めそうだ。