あまりにも長すぎて舌を噛んでしまいそうな本のタイトル
 内容の優劣ではなく純粋に“書籍のタイトル”の面白さ、美しさだけを評価する「日本タイトルだけ大賞」が、昨年に続き今年も開催されます。

 昨年の大賞はマネー・ヘッタ・チャンさんの『ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話』(経済界/刊)。「非常にバランスが取れた素晴らしいタイトル」と評され結果の大賞獲得となりました。そして、今年もツイッターで広くタイトルの応募を呼びかけていますが、既に秀逸でかつ面白いタイトルが集まりつつあります。

 そこで今回、新刊JP編集部も面白いタイトルを探してみることに。とはいっても漠然と探してもキリがないので、テーマを「タイトルの長さ」にして、面白く、そして長いタイトルを探ってみました。


◆『マンションは何千万円もして人生最大の買い物なのに高いか、安いかわからないしどうやって選んだらよいかわからない人が読む本』
(高田七穂/著、エクスナレッジ/刊)

 なんとストレートなタイトルでしょう。ネット通販サイト「Amazon」のレビューを見てみると、「マンション購入を考えた人はぜったい読むべき」「書名通り」と好評価。劇画タッチのイラスト入りというのも気になります。どうして劇画なのか…。


◆『新版・十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』
(平田オリザ/著、晩聲社/刊)

 劇作家・平田オリザさんによる一冊。旧版は1981年に刊行されており、本書でデビューを飾ります。タイトルの通り、自転車で世界を旅行するオリザさんの評伝ですが、青春の悩みが詰まった一冊です。


◆『悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。』
(横尾忠則/著、勉誠出版/刊)

 日本で最も長い書籍名として知られるタイトルがこちらの本。美術家・横尾忠則さんによる一冊。そのタイトル文字数は114文字。ツイッターでも文量たっぷりという感じです。

 ちなみに世界で一番長いと言われる書籍タイトルはこちら。


『The Life and strange surprising Adventures of Robinson Crusoe, of York, mariner, who Lived Eight-and-twenty years all alone in an uninhabited Isiand on the Coast of America, near the mouth of the great River Oroonque, having been cast on shore by shipwreck, where-in all the men perished but himself. With an Account how he was at last strangely delivered by Pirates, Written by Himself.』


 本書、実は日本では『ロビンソン・クルーソー漂流記』として親しまれています。
 普通に例文として英語の教科書に載っていても分かりませんね。

 奥深いタイトルの世界。書店などで面白いタイトルの本を探してみてはいかがでしょうか。その際は「タイトルだけ大賞2010」に応募してみてください。ノミネート方法はこちら( http://www.sinkan.jp/special/title_only2010/outline.html )から。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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