「やおい」の語源から漫画家坂田靖子を考える。

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「やおい」とは?「やおい」とは主に女性向けに創作された男性同性愛を題材にした漫画や小説等を総称する言葉です。近年では、BL(ボーイズラブ)、一昔前は耽美、JUNE等の単語も使用されることが多いです。これらを愛好している女性を一般的に腐女子(ふじょし)と呼ぶことが多いです。

ではそもそも「やおい」とは一体どこから発生した言葉なのでしょうか?最初に名称の使用が確認されているのが漫画家「坂田靖子」さんが主宰している肉筆同人誌「ラブリ」の機関紙「らっぽり やおい特集」だとされております。

そこで今回は「やおい」の語源を辿りながら漫画家「坂田靖子」さんについてご紹介したいと思います。
坂田靖子さんとは?
坂田靖子さんは1975年に白泉社「花とゆめ」掲載の「再婚狂騒曲」で商業デビューしました。その後、長編作品では「バジル氏の優雅な生活」等、短編では「たぷたぷだいあり」等が有名です。現在、HF(ホラー・ファンタジー)倶楽部で「ベル デアボリカ」をWEBコミックとして連載中です。
「坂田靖子」さんと「JUNE」
※写真はJUNE掲載作品の単行本「よなきうどん」

坂田靖子さんの作品の中でも「やおい」の流れで連載していたと思われるのが「マガジン・マガジン社」の「JUNE」で「坂田靖子の4ページ劇場」として1982年頃から連載されてきた作品群です。元々「JUNE」は耽美系、今でいうところのBL系の小説や漫画等を中心に掲載していた雑誌です(現在は休刊しております)。そのため坂田靖子さんも雑誌の傾向に合わせて耽美系の内容を中心として執筆なされていたようです。

私は個人的に坂田靖子さんの作品の単行本について殆ど所有している関係で一連の作品について一通り拝読させていただいております。そこで感じたことは本来の意味での「やおい」つまり「山無し・オチ無し・意味無し」に近い状態での作品が大半を占めており、最近使われる「やおい」即ち男性同性愛関係の内容はあまり重視していないようです(もちろん多少は話に絡ませていますが)。

※ちなみに「ドラゴンクエスト?」等のゲーム関係のネタが混じっていたりします(サブタイトル「すけさんの旅」)。

なお同時期に執筆している坂田靖子さんのその他の作品では「バジル氏の優雅な生活」で約120年前のイギリスでの宗教画家とその絵画モデルの男性同性愛をテーマにした話があります(サブタイトル「写真屋」)。

直接的な描写を避け、ポイントを絞り、「やおい」関係の話を織り込む、そんな坂田靖子さんの作品はその画風も合わさって独特の味があります。興味がある方は一読をおススメいたします!


▼外部リンク

サカタBOX
HF倶楽部HP(ベル デアボリカ)
よなきうどん

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