デビューして37年目を迎えるバンドTHE ALFEEは、安定した人気を誇る長寿バンドである。バンドとしての活動もさることながら、フォークソングの伝導師ともいえる坂崎幸之助、56歳にして王子キャラの高見沢俊彦など、メンバー個々の活躍も目立つ。その高見沢が自身の王子道について語った。

「見た目もロックの大事な要素」。9月10日の「スタジオパークからこんにちは」にエンジェルギターを持参して登場した高見沢俊彦はそう言った。彼が言うとその言葉に説得力がある。普通のギターに比べてかなり重い装飾ギターを自在にひきこなすためには、体力もいる。そのためのトレーニングは欠かせないそうだ。派手さを維持するには地道な努力も必要なのである。

デビュー当時の高見沢は、かなりおとなしめのルックスだった。だが、雑誌に載った自分の写真があまりにも地味なことにショックを受けたのがきっかけで、少しずつ派手になっていったという。もともとレッド・ツェッペリンの影響で音楽を始めた高見沢である。高校時代は長髪にして派手にギターをかきならしていたのだが、大学時代にデビューしたALFIE(当時)がフォークバンドであったため、おとなしめのスタイルにしていたのだ。しかしメンバーの桜井、坂崎がそれなりに個性的であったのに、自分はなんて地味なんだろうと落ち込み、それから自分のスタイルを打ち出すようになった。見た目を派手にしたことで曲もハードになり、バンド自体もフォークバンドからロックもこなすバンドへと変わって行った。だからといってハードな曲ばかりを演奏するようになったわけではない。ハードな曲を演奏すればアコースティックな音楽も活きてくるため、バンドの音楽の幅が広がった。

そんな高見沢が「王子」と呼ばれるようになったのは、吉田拓郎の一言がきっかけだったそうだ。番組で共演した時に拓郎に「おまえ、王子みたいだな」と言われて、それからスタッフに「王子」と呼ばれ始めたという。初めはそう呼ばれることに抵抗があったが、いつしか「王子」と呼びかけられて返事をするようになってしまい、「それなら王子を貫こう」と開き直った。
「50代なのに何をやってるんだろう」と思うこともあるそうだ。でも、「路線変更は苦手、行けるところまでこのまま行く」と言う高見沢。「4年後には還暦を迎えるけれど、地味にはなりたくない。ずっと王子道を行く」と語った。

年を取ると曲調も渋くまとまってしまうミュージシャンも多い。それも魅力的ではある。しかしながら、還暦をすぎてもド派手なステージでワールドツアーを展開した、ザ・ローリング・ストーンズのような先輩ミュージャンもいるのだ。高見沢にもいつまでも派手でカッコよくいてほしいものである。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)

【関連記事】
「高見沢さんのほうが年上?」堂本光一の発言に坂本冬美ムカッ!
どこまでホント?話題のバンド、FANTAが「笑っていいとも!」に登場。
篠原ともえ、相変わらずのハイテンション。吉田拓郎もタジタジ。
「WaTの居心地」「好きなタイプ」小池徹平が今の胸中を明かす。
なかなか具体的。w-inds. 橘慶太の「彼女の条件」
-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!