宝島社は9月1日、東京・豊島区のリブロ池袋本店内に同社のブランドムックなどを集めた「宝島社書店」をオープンした。今年4月〜5月にかけて紀伊國屋書店福岡本店で行われたものに続く第2弾で、第1弾では展開した200点の期間中の売上冊数が、これまでの同期間における平均販売冊数に比べて90%増を記録した。

 売り場面積は約7坪。「五感に訴える売り場」をテーマに、アロマ・音楽・光を活用し、嗅覚・聴覚・視覚に訴える仕掛けを施すのが特徴。具体的には、マイクロフレグランス社の香りを噴射する装置を置き、カモミールの香りなどを売り場に漂わせている。BGMにはアップテンポで歌のない曲を流し、ハンガーラックには雑誌に付属するバッグを掛けるなど購買意欲を刺激。商品は宝島社のベストセラー「キットソン」「ハロッズ」などのブランドムックシリーズや「すっきり美顔ローラー」など約50アイテムをそろえた。

 オープン後1週間の売り上げは通常の1.5倍ほどになっているといい、マーケティング本部の桜田圭子課長は「第1弾の成功もあり、たくさんの書店さんからオファーを頂いている。今後も全国で展開していき『宝島社書店』というブランドを育てていきたい」と話している。

 宝島社は9月2日に、出版業界で初めてとなる試みも行っている。それは日米で同じ企業広告を掲載するというもの。朝日新聞をはじめ、読売新聞、毎日新聞などの6誌に掲載しただけでなく、ニューヨークタイムズとワシントンポストといったアメリカの新聞2紙にも、同様の広告を掲載した。

 広告のテーマは「コミュニケーションの大切さ」。米国犬の代表でもあるラブラドール・リトリバーと、日本犬代表の柴犬がいっしょに並んでいる姿を写した広告のキャッチコピーは、「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。(Can a Japanese dog and an American dog talk to each other?)」。

 この画期的な試みについて、宝島社のホームページでは、「外交問題や政治、経済の問題、そして最近目につく殺伐とした事件まで、いま日本が抱えている課題の根本にはコミュニケーションの問題が見え隠れしているのではないだろうか。こんなご時世だからこそ、『伝える』ことと『伝わる』ことの間にあるものは何なのか、今回は、これをあらためて問い直してみたいと思ったのです」と語られている。

 上記2つに共通するのは「コミュニケーションの力」。お客や読者、世の中とコミュニーションを積極的に図ろうとする宝島社の動きに今、業界の注目が集まっている。







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