2010-11年の秋冬トレンドをまとめた「WWD for Japan」の2010秋号。浅田真央が表紙を飾った同雑誌は、8月25日に発売されると、あっという間に完売した。現在、Amazon でも新品はなく、出品者(購入者が売り出している)からしか購入ができない状況だ。(9月8日現在)

 なぜ、完売にいたったのか。「WWD NY版」の創刊100周年特別企画として、10代から60代まで、それぞれのジャンルで世界的に活躍する10人の「大和撫子」たちがラグジュアリー・ブランド最新作に袖を通し、気鋭の写真家レスリー・キーが撮り下ろし、インタ ビューしたのだ。

 その大和撫子と「ブランド」はそれぞれ、浅田真央×「シャネル」、冨永愛×「グッチ」、松任谷由実×「ランバン」、沢尻エリカ×「クリスチャン ディオール」、桃井かおり×「ヴァレンティノ」、菊地凛子×「バレンシアガ」、長谷川智恵子×「フェンディ&ハリー・ウィンストン」、河鹹照×「ジョルジオ アルマーニ」、滝川クリステル×「ルイ・ヴィトン」、TAO×「ドルチェ&ガッバーナ」 。

 ただ豪華なだけではなく、清純派アスリートの浅田真央と、何かとお騒がせな沢尻エリカが見開きで登場するなど、狙い澄ました誌面づくりも心にくい。

 レスリーはこの企画を振り返り、「10代の真央ちゃんにとっては大人への憧れであり、エリカや愛、クリステルは自分たちの『今』を表現するツールとして着こなし、凛子やTAO、河瀬監督はそれをアイデンティティに世界へと挑み、ユーミンや桃井さん、長谷川さんの世代にとっては若さの秘訣。そう、ファッションは『希望』なんだ! という我々の熱いメッセージを感じて欲しい」と語る。

 モデル、女優、映画監督、アスリートなど、様々なジャンルで活躍する"旬な女たち"が着るラグジュアリー・ブランドの最新作が、レスリーのファインダーを通して彼女たちの内面に潜む"和ごころ"を見事に引き出した。このファッション界が失いかけた夢とファンタジーを取り戻すことが、ラグジュアリー復活の狼煙となるのではないだろうか。



『WWD for Japan 2010 秋号』
 著者:
 出版社:INFASパブリケーションズ
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