“美少女だらけのフリーペーパー”の秘密

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 ある日、書店のビジネス書新刊コーナーをうろうろしていると、その場には全く相応しくない(失礼!)美少女の表紙をした本が置かれていた。そして、その表紙につられて、ついつい手にとってしまった。

 もちろん、その本は美少女の写真集ではない。

 各地域限定で配布されている『美少女図鑑』を知っているだろうか。新潟、大阪、沖縄をはじめ、日本の各地域で配布されているフリーペーパーで、その地域の女の子たちが読者モデルとなっており、配布されるとすぐに街の中から消えてしまうほどの人気を誇る。

 『美少女図鑑』の原点にあるのは“クールローカル”―地方都市ならではの新しい価値観や発想を見つけ出し、地方をもっと魅力的にしていくという活動原則だ。東京に住んでいる人はこの『美少女図鑑』を見かけたことが少ないと思うが、その理由は“東京(中央)から発信する”という従来のメディアからかけ離れたところにコンセプトがあるからだ。

 本書『なぜ「美少女図鑑」は7日で街から消えるのか?』(PHP研究所/刊)は、そんな『美少女図鑑』の立ち上げ人である近藤大輔氏による、『美少女図鑑』のビジネスモデルを自身の起業家人生とともにつづった一冊である。

 本書の中で近藤氏は“かわいい女の子は、幸福のアイコンだ!”と宣言する。それは男性だけでなく女性にとってもそうだろう。“かわいい”ものほど、人々に幸福をもたらしてくれるものはない。
 事実、『美少女図鑑』は女性ファッションのアイコンであり、「男性が喜ぶものでなく、女性が楽しめるもの」であるという軸があるという。

 今でこそ“幻のフリーペーパー”とまで言われるようになったが、そこに至るまでには様々な紆余曲折があった。しかし、こうした試みが日本全国に散りばめられていくことは、地域の活性化において極めて重要なことなのかも知れない。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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