転職には大きく2通りあると『転職1年目の仕事術』の著者・千田琢哉さんは言います。

 それは「○○という好条件だから入社した」という転職と、「○○というリスクがあるにもかかわらず入社した」という転職です。

 どちらがより良い転職なのか。千田さんによると、人を好きになるのと同じで、「○○だから惚れた」というよりも「○○にもかかわらず惚れた」という方がその後も上手くいきやすいのだとか。つまり、迷った際に「○○というリスクがあるにもかかわらず」という選択をしていくことが成功の秘訣だと述べています。

 千田氏さんは、最初に就職した保険会社からまったく畑違いのコンサルティング業界への転職を経験。現在は多数の組織で、社外顧問を務めています。その千田さんが、転職後の最初のミッションとして「直属の上司を最短出世させること」を挙げています。

 組織において絶対に成功する方法はありませんが、絶対に失敗する方法はあると千田さん。それは、周囲をひたすら蹴落として、自分だけが抜きん出るために全ての言動を集中させること。

 すると周囲は、あなたを引きずり降ろそうとエネルギーの全てを集中させてきます。自分だけが抜きん出ようとしたあなたは、組織のバランスを崩してしまいます。組織という生命体を維持するためには、バランスを保つことが重要。

 そのような失敗をしないために、仕事の手柄は全て上司のものにすること。ここで、スケベ心や迷いがあると面倒なトラブルに巻き込まれますが、100%上司の手柄にすると決めておけば、実に気持ちがいいものであり、あなたを引きずり降ろそうとする人も現れません。

 周囲は知らない振りをしていても、実は細部にいたるまできちんと実態を把握しているもの。上層部にしても、時間の経過とともに必ず真実を知ることになります。そのときには、肝心の上司もいかにあなたに助けられたのかがよくわかっているはず。なぜなら「恩を忘れる者は失脚する」というのが、すべての組織に共通するサラリーマン社会の構図だからと千田さん。

 転職した時は、「仕事の手柄はすべて上司のものにする」と決めてしまい「直属の上司を最短出世させる」ことを最初の目標とする。これから転職を考えている人は、頭に入れておいてもいいかも知れません。



『転職1年目の仕事術』
 著者:千田琢哉
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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