【斉藤アナスイの懇願】 天然パーマに優しくして欲しい

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もう9月とはいえ、まだまだ暑い日が続いております。こんにちは、天然パーマです。梅雨が終わって数週間が経ち、ようやく僕の体調(毛調)も回復して参りました。

天然パーマじゃない人にはわからないと思うんですけど、天然パーマって皆さんが思っているよりずっと弱い生き物なんですね。はい、そうなんですよ。ほんの小さな出来事で髪型は乱れ、ほんの小さな出来事で心が傷つく。これは決して嘘じゃありません。

ここで、天然パーマが弱いもの、天然パーマの天敵をいくつか紹介いたします。これを見れば、あなたもいかに天然パーマが弱いかわかるはず。どうか、あなたのそばにいる天然パーマを大事にしてあげてください。

?雨

こいつはもう紛れもない天敵です。例えば雨が降ってるのに傘がない、傘を買ってる時間もない。そんな夜があったとします。天然パーマは予定の時間に遅れてはいけないと急いで駅に駆け込み、電車に乗る。もちろん髪はズブ濡れです。ハァハァ、息を切らし電車内の掲示板を睨む天然パーマ。目的の駅はまだか、焦れば焦る程電車のスピードが遅く感じる。それから数十分が経ち、ようやく目的の駅だ!ホームを駆け抜ける天然パーマ、ホームに置かれた鏡が、そんな天然パーマの姿を映し出す。…体力が尽きたわけではない、しかしふとそこで天然パーマの足が止まった。

天然パーマ「…あれ?俺さっきと髪型違くね?」

…あるあるー!もうね、僕らにとって雨、というか濡れは天敵なんですよ。湿気もそうですね。冒頭でも言いましたが、だから梅雨の時期なんてのは本当に気が重いわけです。さっきまで割と調子よかったのに、乾いたらこれだよ…みたいな。天然パーマって、いざ乾くまでどうなるかわかんないんですよ。割と大人しく落ち着いてくれる時もあれば、「え?ペヤング?」といった時もある。まぁ日々ギャンブルですね。


?風

雨もそうですが、天然パーマはどうにも天候に左右されやすい。強風一つで髪型がすごいことになってしまう可能性も高いんです。風がない日だって、例えばじゃあジェットコースター。ジェットコースター乗って降りるじゃないですか。そこでもう髪型がさっきまでと変わってるんですよ。まぁこの現象を我々の業界ではJCK2と呼ぶんですけどね(ジェット《J》コースター《C》乗ると、なんか髪《K》クリん《K》てなる)。


?子供

子供って残酷じゃないですか。だってブタ見て「ブタ!」とか言うでしょ。それで、もちろんその対象が天然パーマになることもあるわけです。

子供A「お兄ちゃん横んとこクリんってなってるよー!」
子供B「クリんっていうかスピョンってなってるー!」
子供C「ピョロリンピョロリンスッピョンピョ〜ン!」

もうね、全然面白くないのにゲラゲラ笑ってるわけですよ。もうこいつら頭からマヨネーズかけてやろうかなと思った瞬間に親が来て、「すいませーん。ホラ行くよ」とか言っちゃって。いやね、ちょっと俺も連れてけと。暖かい家庭に連れてけと。こんなお母さんって大抵髪サラッサラなんですけどね。


?警察

これねぇ、これはもしかしたら同士でもあまり共感してもらえないかも知れません。いや、僕ね普段は家にストレートアイロンや、ワックス、スプレーなどなど天然パーマ対策グッズを常備してるんです。でもごくたまに「あー当分家帰れないなー」ってときあるじゃないですか。旅行とか。そういったときは、これらのグッズをカバンに詰め込んで家を出るわけです。いや、本当に皆さんが思うより天然パーマ(人)は天然パーマ(状態)を気にするんですって。でまぁその荷物持って夜道を歩いていると、前方からライトが近づいてくる。

「あーごめん、ちょっと止まってくれる?」

警察です。

僕「いや、僕何にもしてないですよ」
警察「あー、うん。ごめん最近この辺ちょっと物騒でさ。ちょっとだけ荷物見させてもらっていい?」

「ダメ!絶対!」なんて言えないじゃないですか、警察にそう詰め寄られたら。で、カバン見られたら、出るわ出るわの対策グッズ。最初は険しい顔でそれらを眺めていた警察官が、やがてすっきりしたような顔で言うんです。

警察「お兄さん、もしかして美容師さん!?」

「はい」って言いたい。ものすっごし「はい」って言いたいけど…。警察に嘘付いたらなんか詐称罪みたいので捕まるかも知れない…。もう、ダメだ…。

僕「…いえ、ただの天然パーマです…」

もうね、なんでこんな目に遭わなきゃいけないのかと。僕悲しい。我々の安全のために、本当にいつもいつもご苦労様です…。

?被害妄想

いや、被害妄想が天敵ってわけじゃないんですけど。天然パーマはすごい被害妄想に陥りやすいんです。例えば

女の子A「チョコレートが美味しそうな国といえば?」
女の子B「断然ガーナ!!」

まぁこのように一生に一回あるかないかの会話が聞こえてきたとします。簡単に言えば、この「断然ガーナ!!」が「天然パーマ!!」に聞こえてしまうと。そういうことです。「天然パーマ」はそんなになくても、じゃあ「天パー」はどうでしょう。似た言葉はかなり多いし、その度にドキッとしてしまうわけです。

言葉じゃなくてもそうなんですよ。じゃあ肩に抜けた髪の毛がついてて、

「髪の毛ついてるよー」

なんて取ってもらったとするじゃないですか。その取ってもらった毛ぇなんですけどね、なんていうか、ねぇ、やっぱり普通の人のより縮れてるわけですよ。ホラ、こっちは天然パーマだから。でまぁその後その取ってくれた人と目が合ったりするわけですが、その目がね、もう

「…マジかよこいつ」

って言ってる様な気がしてしょうがないんですよ。いや、それ本当に髪の毛だから!なんか縮れてるけど髪の毛だから!実際は何も言われてないのに叫び出しそうになりますからね。


昔、僕がちっちゃい頃の話です。ちょっと天然パーマをこじらせたことがあって、今以上に気にしてた時期があったんですね。そんな僕を気にして、お母さんがこう言いました。

「それはね、神様が与えてくれたパーマなんだよ」

神様が与えてくれたパーマかぁ、ありがたい、ありがたいなぁ…!なんて不覚にもちょっと元気が出ちゃった僕がいました。今思えば完全に親子共々どうかしてるんですけどね。

以上のように、天然パーマというのは非常にデリケートな生き物です。天然パーマの中には、髪はあれでも心はまっすぐな人も多くいます。最後になりますが、是非あなたのそばにいる天然パーマを大事にしてあげてください。

(テキスト&イラスト 斉藤アナスイ)





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