帝国データバンクは、過去5期分の業績が判明した主要118社アニメ制作会社における2009年度の経営実態調査を発表した。同社が今回のようなアニメの制作を主業とする会社を抽出し、収益動向・所在地・規模などについて調査・分析を行うのは初めてとしている。
調査対象となった企業の2009年度(2009年4月〜2010年3月期決算)収入高総額は1648億3000万円(前年度比3.9%減)で2年連続の減少。いわゆる「萌え系」を中心としたアニメブームがはじまったとされる2005年度の水準を割り込んだ形となった。

「減収」は特に版権収入が行き渡りにくい中小に多く、「増収」企業の場合には、パチンコ会社と取引のある会社が目立っている。

なお、業界全体で言えば「萌え系」を中心としたアニメブームは終息し、深夜アニメなどの放映枠は減少傾向にある。
それに加えてインターネット上に氾濫する無料動画サイトの存在もあり、収益の大半をDVD販売で回収する従来の事業モデルでは収益の見込みが立たなくなり、出資者が集まらずにアニメ制作自体が行いにくくなっているのが現状。
また、不況の追い風もあって、キャラクター商品の販売も一層厳しくなっている。制作会社を取り巻く環境は年々厳しいものとなっていることが伺える。

このようにテレビアニメの放映数が減少する一方で、映画作品は好調。
2009年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』や『サマーウォーズ』、『ワンピースフィルムストロングワールド』などがヒットしており、それぞれ数十億の興行収入を上げている。
また、上映館数が数館から数十館という小規模で公開された作品がマニア層を中心にヒットするケースも増えており、新たなビジネスモデルとして注目されている。
注目の『借りぐらしのアリエッティ』をはじめとするアニメ映画が縮小する市場を食い止めることができるのか、今後の動向が期待される。



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