人を見抜く達人といえば、この人の右に出る者はいないかもしれません。

 『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に始まり、『ねるとん紅鯨団』『浅草橋ヤング洋品店』......テリー伊藤は数々の伝説のお笑い番組を演出し、幾多の芸人を発掘、プロデュースしてきた。最近はコメンテーターとしてもメディアから引っ張りだこだ。自らも売れっ子の文化人となったテリー伊藤が、「売れるタレントと売れないタレント」の見極め方について、次のように語っている。

──お笑い芸人でも女優でも、将来、芸能界で伸びていく子、売れる子って、志を高く持っているかどうかだと思うね。今日・明日のしんどさに耐えられるかどうかは、志を持っていれば乗り越えられるのです。

 たとえばアイドルで言ったら、さとう珠緒。売れる前の初代ミニスカポリスのころから、現場で何度も一緒になったのです。当時、よくロケしていたのがお台場。冬のお台場って強烈な海風が吹いてて、もの凄く寒いんです。現場も若いスタッフが多かったんで、タレントたちも気安く、「寒いー」とか、言ったりしてたんだけど、珠緒はそういうことを一切口にしない子だった。彼女は当時から志を高く持っている感じがしてて、他のタレントとはちょっと違う雰囲気を持ち合わせていた。この子は伸びるなって思っていたらしばらくして確かに売れたよね。

 釈由美子もそんな雰囲気の子だった。最初は早朝の情報番組のアシスタントをやったりしてたけど、当時からしっかりした目標を持っていたように思う。自分のポジションがよくわかっていたんだよね。いまはまだアシスタントをやっているけれど、必ず将来は女優になるんだって、はっきり目標意識を持って仕事していた。こういう心構えを持っているかいないかで、差がつくんだと思う。

 グラビア・アイドルの仕事してる子たちには、よくこういう話するんです。家に帰ったら毎日、まず裸になって鏡を見ろ、と。いつか必ず、オッパイが垂れてきてるのがわかる日が来る。オッパイだけで勝負していると、やがて飽きられ、人気も落ちていくけど、いずれそういうときがやって来る。だからそうなる前に、目標をしっかり持って、次の一手を考えておけ、と。そういうことを考えているヤツが最後まで生き延びられるんです。

 人を見る目がある人は、人のどこを見ているのだろうか。テリー伊藤は「自分のポジションがわかっているヤツが勝つ」と教えてくれた。それを証明しているのが、さとう珠緒や釈由美子の活躍なのかも。



『人を見抜く力』
 著者:セオリ-プロジェクト
 出版社:講談社
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