話題の映画『カラフル』の原作を読んでみる

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 8月21日に公開されたアニメ映画「カラフル」。宮崎あおいさん、麻生久美子さんらが声優を務め、話題を呼んでいます。2000年には実写映画が公開されており、今回が2回目の映画化。原作は直木賞受賞作家である森絵都さんが1998年に発表した同タイトルのベストセラー小説『カラフル』(文藝春秋/刊)です。

 物語は、生前の罪により輪廻のサイクルから外されていた魂の「ぼく」が、天使の抽選によって再挑戦のチャンスを与えられるところから始まります。「ぼく」は自殺した14歳の「真」の体にホームステイし、一定期間「真」として過ごすことになります。
 しかし「真」を取り巻いていた環境は最悪で、母親は不倫中、父親は利己主義者。兄貴にはいじめられているし、友達はゼロ。おまけに好きな女の子は中年オヤジと援助交際をしていました。

 誰しも良い部分もあればそうではない部分もあります。それぞれが問題を抱えながら、生きていることを理解していく「ぼく」。その事実を受け入れることで「ぼく」の心は大きく変化していきます。


黒もあれば白もある。
赤も青も黄色もある。
明るい色も暗い色も。
きれいな色もみにくい色も。
角度次第ではどんな色だって見えてくる。(『カラフル』より引用)



 世界が黒や白ではなく、多くの色で彩られていることを気づかせてくれる一冊。14歳の「真」の言葉は大人の心にも響くはずです。
(新刊JP編集部 川口絵里子)


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