挑戦者として戦うフランキー・エドガー戦で、“極める、終わらせるMMA”をどれだけ実行できるか。BJ・ペンの動きに注目が集まる

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マサチューセッツ州で初めての開催となるUFC118「EDGAR vs PENN 2」が28日(土・現地時間)に迫ってきた。NBAボストン・セルティックスのホーム会場TDガーデンは、プロレス使用だと1万9000以上のキャパシティを誇る大箱。同イベントのメインは、大会名にある通りBJ・ペンが挑戦者として、フランキー・エドガーの持つUFC世界ライト級王座に挑む一戦が用意されている。

4月のUFC112で、まさかの王座陥落となったBJは、微妙な裁定だったこともあり、復帰戦が即タイトルの懸かったリマッチとなった。4カ月前の対戦では出入りの激しい戦い方で、ジャブをヒットさせ、テイクダウンの仕掛けから、最終5Rにクリーンテイクダウンを奪ったエドガーだが、BJは「終わったこと」という前提の下、「打撃の精度は自分の方が高く、テイクダウンも倒すつもりでなく、仕掛けを見せるための動き」とエドガーの勝利に納得をしていない。

確かにエドガーの戦い方は、アウトボックスからの手数の多さと掛け逃げの連続という見方もできるもの。前回と同じ戦法をエドガーが用いるのか、あるいはガラリと戦い方を変えてくるのか。打撃、テイクダウン、ポジション、サブミッションと、BJの懐で戦うには、常に危険が潜んでいるものだが、王者エドガーの選択は果たして。

いずれにせよ、前回の対戦ではポイントでリードしていると踏んで、自ら動くことがなかったBJは、同じような展開になった時点で、今回は彼自身から前に出て攻撃を仕掛けてくることは明らか。BJがアルティメット・フィットネス・チャレンジと評するゲーム・メイキングMMAに対し、どのようにフィニッシュするMMAを見せるのかが、見所となる。

また、エドガー×BJ戦後のライト級戦線を考えると、ケニー・フロリアン×グレイ・メイナード戦も非常に重要な一戦になる。地元ボストンでのUFCに開催を夢見てきたケン・フロにとって、3度目の王座挑戦に近づくためには、このメイナード戦を落とすことはできない。

オクタゴン・デビュー後、7勝0敗(NGが1試合)と負け知らず、UFCライト級戦線で浮上してきたメイナード。現王者エドガーに黒星をつけた唯一のファイターだ。TUFシーズン5準決勝(※非公式戦)で敗れたネイト・ディアズには、今年の1月にリベンジを果たし、それ以前にもジム・ミラー、ロジャー・フエルタという実力者を判定で下している。

鋭い踏み込みと、軸足が違ってもテイクダウンできるレスリング能力、抜群のフィジカルを誇るメイナードに対し、ケン・フロは五味戦で見せた相手の距離でも打撃戦が大きな武器となるに違いない。以前は相手の攻撃が届かないところで、打撃を入れては移動するというスタイルを駆使していたが、BJとの接近戦で敗れ、スタイルに変化を加えてきた。変化=進化といえるケン・フロ、離れても近づいても戦えるのは何もストライキングだけではない。

単純にレスリングだけでみれば、テイクダウンゲームはメイナードに軍配が上がるだろうが、MMAの一要素としてみれば、その前後の引き出しの多さは、完全にケン・フロのもの。レスリングだけでなく、ムエタイ・クリンチ、柔術流の一瞬の引き込みからリバーサル、さらにテイクダウンを許してなお、ケン・フロは下からのエルボーなど、そのガードワークでも多彩な技術が光っている。

世界最高峰、トーナメント枠のないトーナメント戦といわれるUFCライト級戦線にあって、過去3年間の王者エドガーの戦績は5勝1敗、BJは4勝1敗、メイナードは7勝0敗、ケン・フロが6勝1敗、計22勝3敗というとんでもない数字を残している。

世界4強という言い方が正しいかどうか分からないが、トップ10上位の潰しあいが、UFC初見参となるボストンで見られることは間違いない。
対戦カード&詳細はコチラ

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