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トゥラランがフランス代表から落選した理由

 ユーロ2012の予選スタートをほぼ1週間後に控えた26日、フランス代表のローラン・ブラン新監督がメンバー21人を発表した。この“新生フランス代表”のメンバー発表でいちばんのサプライズは、ジェレミー・トゥララン(リヨン)の落選だろう。レキップ紙など多くのメディアがこれをトップに取り上げている。

 トゥラランはW杯の練習ボイコットの際、自分の弁護士に選手の声明文を書くよう依頼したことから“首謀者”のひとりと判断され、フランスサッカー連盟(FFF)から1試合の代表戦出場停止処分を受けた。しかしこの1試合は8月11日の親善試合ノルウェー戦がそれに当たり、次からは出場が可能なはずだった。

 ドメネク監督時代に36試合に出場したトゥラランは、26歳とまだ若く、これからのフランス代表を背負う中心選手のひとりとされてもおかしくない。しかしブラン監督は現時点の構想からトゥラランを外し、その理由を「クラブでポジションが変わったこと」と説明した。

 トゥラランは昨シーズンから、故障者の相次いだリヨンで、本来の守備的MFでなくセンターバックでプレーする機会が増えた。そして今シーズンは最初からこのポジションに定着させるというのがリヨン監督(クロード・ピュエル)の構想だ。

 自身も現役時代にMFからCBへのコンバートを経験し、「この件に関しては、よくわかる立場にある」というブラン監督。「現時点では、彼がフランスで最高のセンターバックとして不可欠、というわけじゃない。いまはまだ経験がない。慣れる時間が必要だ」と語った。

 一方、リヨンのピュエル監督はレキップ紙に「私から言うことはない。あくまで代表監督の選択だ。代表のために私がポジションを合わせる理由はない」と答えた。そして「おそらくローラン・ブランには最初からトゥラランをMFで使うつもりはなかったのかもしれない」と付け加えた。

 たしかにブラン監督は「もしジェレミーが代表に復帰するとしたら、クラブの現在のポジションで」と語っている。ドメネク時代のダブルボランチよりもっと攻撃的な中盤の形成を考えるブラン監督にとって、守備的MFにはラサナ・ディアラ(レアル・マドリー)と、ボルドー監督時代から信頼が厚いアルー・ディアラ(ボルドー)の2人がいれば十分ということになる。さらには、守備的にも攻撃的にも使えるヤン・エムヴィラ(レンヌ)を高く評価していることもある。

 いまのところ、トゥラランとしては、CBとして新たな出発をする以外なさそうだ。ブラン監督はこのポジションの軸にメクセス(ASローマ)とラミ(リール)を考えているが、まだ入り込む余地は十分にある。そして、所属するバルセロナでセンターバックとしてプレーする機会が増え、今回の代表から落選しているエリック・アビダルにも同じことが言える。フランス代表にとってCBは2008年以来のアキレス腱だっただけに、競争の激化は歓迎すべきことだろう。

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