ボードゲーム「モノポリー」75周年を世界が祝う、各地で祝賀イベント。

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今やゲームといえば、最新技術を駆使したテレビゲームが主流。人が集まればボードゲームという時代は過ぎ去ってしまった感もあるが、そうした中でも、世界中の幅広い年代から愛されているのがモノポリーだ。1935年に米国で誕生して以来、現在では100か国以上(37言語)で販売され、世界選手権も開かれているほど。オリジナル版のほかにも、特定の地域とのタイアップ版、アニメや映画をテーマにしたバージョンなど多彩な種類があり、誰でも手軽に楽しめるマネーゲームの定番と言える。そんなモノポリーは今年で誕生75周年。これを記念して、8月25日には世界各地で75周年を祝うイベントが開催された。

「オンライン、モバイル機器、友だちや家族で囲むゲームボードと、世界中の人が自分のライフスタイルに最適な方法で楽しめます。1935年の発売以来、111カ国の10億人を超える人々を楽しませてきました」と、グローバル・ブランド・リーダーを務めるJane Ritson-Parsons氏が語るモノポリー。そんな歴史を祝して世界各地で行われたのが、次のようなイベントだ。

・モノポリーのゲームボードにある不動産の位置と配置をもとに、市内にある「GO!」を探すチャレンジ。市内を巡る無料の2階建てモノポリー・バスの運行(英ロンドン)
・モノポリーの標識のある場所で無料駐車サービスを提供(豪シドニー)
・航空ショー「サンダー・オーバー・ザ・ボードウォーク」にMr.モノポリーが参加し、パラシュートで降下(米アトランティックシティ)。
・Mr.モノポリーとの交流イベント(メキシコ、シンガポール) …etc


モノポリーは1935年に米国のエンジニア、チャールズ・ダロウ氏が考案。販売元のハズブロ(日本ではタカラトミー)によると、当時のダロウ氏は1929年の金融恐慌の影響を受け、大量に生まれた失業者の1人だった。厳しい生活の中で「誰でも華やかな生活の雰囲気を楽しめるゲームを作りたい」と考え、モノポリーを発明。玩具メーカーに持ち込むものの基準を満たさないと断れ、改良を重ねた末に、ダロウ氏は自分で5,000セットを作ってデパートで販売し、大人気となった。その成功はすぐにメーカーの耳にも入り契約が成立、後の世界的なヒットへと繋がる。

そして75周年の今年は、「丸い盤面に電子マネー、音楽と音響効果」と、これまでのモノポリーとは一線を画す最新版「モノポリー・レボリューション」が登場。醍醐味のひとつだった紙幣のやり取りが電子マネー化され、プレーヤーは各々自分のキャッシュカードを持ち、機械に差し込んで財産を管理する仕組みが採用された。ちなみに、この電子マネーシステムは今回が初めてではなく、2008年に発売された「モノポリー・キャッシュカードエディション」でも採用されている。

家などのアイテムに大きな変化はないものの、プレーヤーが動かすコマは、金属風の土台が付いた、透明な板にそれぞれのキャラクターが描かれたものに変更。また、設定されている土地の価格も現代らしく改定されるなど、今度のモノポリーは、より現実に近付けたゲームになっている。クリスマス商戦に向けて、今秋から世界各地で順次発売される予定だ。

75年という長きにわたり、ベースとなる部分は変わらないまま、時代に合わせたアレンジで進化を遂げてきたモノポリー。テレビゲームや携帯ゲームが全盛の世の中ではあるが、たまには家族や仲間たちとボードを囲んでみてはいかがだろうか。