恵文社一乗寺店 堀部篤史さんに聞く『持ち歩いているだけでカッコよく見える3冊』
 世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。「感動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは?
 そんなときにあなたの味方になるのが書店員さんたちだ。本のソムリエ、コンシェルジュとしてあなたを本の世界に誘ってくれる書店員さんたち。
 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい本を3冊答えてもらうのが毎週水曜日に配信する、この「わたしの3冊」だ。 【「わたしの3冊」バックナンバーはこちらから】

 夏真っ盛りの8月のテーマは『持ち歩いているだけでカッコよく見える3冊 』。
 この本、いつでも持ち歩いていて、常に愛読しているヤツってなかなかイケてるんじゃない? そんな3冊を書店員さんに紹介してもらう。8月最終回は京都の恵文社一乗寺店の店長、堀部篤史さんに登場して頂いた。堀部さんが選ぶ、持ち歩いて愛読しているとカッコよく見えるかも知れない3冊とは…?


◆『書を捨てよ、町へ出よう』

著者:寺山修司
出版社:角川書店
定価(税込み):540円

今、本を持っていてもてる時代では決してないでしょう。
ましてや寺山修司のような観念的な読みものなど、30年前にタモリによって脱構築されていらい無用の長物となって久しいので、ここではあえて内容は読まずに、タイトルを真に受けて、読書なんてやめてクラブにでも出かけてしまいましょう。
図々しい人間ほどモテるということはこの本には書いてありません。


◆『モテキ』

著者:久保ミツロウ
出版社:講談社
定価(税込み):610円(1巻)/630円(2〜4巻)円

誰しも一生に一度は訪れるという「モテキ」。
もちろんそんなものは幻想でしかあり得ないが、この作品の秀逸なところは「モテキ」という都合の良い概念を最初から否定しているところ。
男性の振りをした女性漫画家が、男性から見た不可解な女性の振る舞い、心理を描くという、鏡像を覗き込むような複雑な成り立ちこそが面白い1冊。
カッコ良くは見えませんがモテるとはどういうことかという禅問答を突きつけられるような得難い体験を味わえます。


◆『女たちよ!』

著者:伊丹十三
出版社:新潮社
定価(税込み):500円

「本格派」を知ることでモテた時代はとうの昔に過ぎ去った。
ワインの蘊蓄(うんちく)など、ラベルの文字を検索にかけるだけで、デートの数分前に身につけることができるからだ。
しかし、それでも尚、それを振りかざす際の品性と芸があるここに綴られている雑多な知識には惹き付けられる女性も多いであろう。
モテる方法とは、知識を持つことではなく知識に対する振る舞いと態度で決まるのです。
「女性に対しては素早く、かつ力強く」という著者自らによる金言もあり。


◇   ◇   ◇

【今回の書店】
恵文社一乗寺店

京都市左京区一乗寺にある書店です。書籍のほかにも雑貨、CD、ヴィンテージが置いてあり、ファンが多い京都の名物書店です。京都に行った際は必ず立ち寄りたい書店の1つです。
(ブクナビ編集部/金井)

▼今回本を紹介していただいた堀部篤史さん
恵文社一乗寺店店長を務め書籍やCDのセレクトや店舗運営までを手がける。著書に『コーヒーテーブル・ブックス』、『本を開いてあの頃へ』(共にmille books)がある。

住所:京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
TEL:075-711-5919

■アクセス
叡山電車一乗寺駅下車して商店街を西へまっすぐ徒歩3分

■営業時間
10:00〜22:00

■ウェブサイト
http://www.keibunsha-books.com/


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