ファッションショーが "お茶の間" に

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 最新・最旬のファッションが、世界の "お茶の間" へと届けられる時代が到来した。国内外のブランドが取り入れているショーやイベントのインターネット中継が更に多様化。デジタルプラットフォームを駆使し、またUstream(ユーストリーム)やニコニコ動画などの動画共有サービスをフル活用することにより、多くのエンドユーザーに対して最新トレンドと"ライブ感"を伝えている。


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 ファッションショーを生中継した先駆けといえるのは「BURBERRY(バーバリー)」だ。2010-11年秋冬シーズンは3D中継に発展。世界5都市のイベント会場で同時配信され、最新コレクションをまとったモデルがスクリーンから飛び出した。2011年春夏メンズコレクションでは、発表されたばかりの最新アイテムを直接予約・購入できる新コンテンツを導入している。

 2010年9月開催の「東京ガールズコレクション(TGC)」は、11回目にして初めて生中継の実施を発表。パートナーを組んだのはニコニコ動画。この7時間以上に及ぶ一大イベントを会場のさいたまスーパーアリーナから生放送する。映像に直接コメントを書き込めるのがニコニコ動画の特徴だが、豪華モデルやアーティストが多数出演する「TGC」のライブ画面がどのようなコメントで埋め尽くされるのか。バックステージやフロアの様子も中継されるので、会場全体の雰囲気を丸ごと味わうことが可能だ。

 ブームを起こしているUstreamもファッション界に進出。カタログショッピング「nissen(ニッセン)」は、2010年8月21日に消費者参加型スタイリングコンテストをUstreamで生放送し、これを約5000名が視聴した。10月開催の「東京コレクション・ウィーク(JFW)」では、初参加の渋谷系メンズブランド「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」がUstreamを通じてショーをライブ配信する。「より多くの消費者に伝えたい」(VANQUISHデザイナー 石川涼)という考えだ。

 「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」や「Gucci(グッチ)」、「PRADA(プラダ)」など、海外の老舗メゾンもこぞって導入しているライブ配信。誰でも最新のコレクションをベストアングルで視聴することが可能になったが、一方で直接売上につながらない、コピー品が増加するといった懸念もある。映像という名の"夢"を届けるだけではなく、消費者に対する "プラスα" の提供が今後の課題となってくるだろう。