リヴァプールMFハビエル・マスチェラーノはスーツケースの準備をしている。だがそれは、かつての指揮官ラファエル・ベニテス監督がいるミラノへ行くためではなく、バルセロナへ向かうためのものだ。スペインのメディアは、同選手がバルサへ移籍するのは確実だと報じている。ただし、リヴァプールとバルセロナの交渉はまだ続いている状態だ。

バルセロナは当初、1500万ユーロ(約16億2000万円)のオファーを提示したという。これはリヴァプールの要求額からかけ離れたものであり、リヴァプールは2400〜2600万ユーロ(約26億〜28億1000万円)の移籍金を望んでいるようだ。この中間で合意に至る可能性はあるとのことで、バルセロナのオファーはボーナスも含めて2000万ユーロ(約21億5000万円)まで上がるかもしれない。マスチェラーノ本人が移籍希望を明確にしていることも要因だ。

もしくは、バルサMFアクサンドル・フレブをトレード要員として織り込む可能性もある。リヴァプールのロイ・ホジソン監督は、FWディルク・カイトが移籍した場合の代役として、フレブに関心を抱くかもしれない。ただし、フレブ本人が減俸を受け入れるかどうかを見てみる必要がある。リヴァプールはバルセロナと同じサラリーを用意できないからだ。いずれにしても、バルセロナとマスチェラーノはすでに4年契約で合意に至っているという。

なお、リヴァプールはユヴェントスFWダヴィド・トレゼゲにも関心を抱いているそうだ。同選手の代理人であるアントニオ・カリエンド氏は、イタリア『Calciomercato.it』のインタビューで、「リクエストはいくつかある。リヴァプールだけではない。スペインではサラゴサとエルクレスも関心を寄せている。我々は検討しているところだ。明日にはもっと分かっていることだろう」と話している。

また、リヴァプールは控えGKディエゴ・カヴァリエーリ(27)をチェゼーナへ放出したことを発表している。イタリアにルーツを持つ同選手は、2008年にリヴァプールに加入したものの、10試合しか出場していない。