「練習態度が生ぬるい」としてジョゼ・モウリーニョ監督から注意を受けたとスペインのメディア(マルカなど)で報じられたレアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマ(22)。

 しかし今シーズンからリーガに昇格するエルクレス・アリカンテを相手にした22日のプレシーズンマッチでは、後半から出場して2ゴールと逆転勝利の立役者を演じ、監督の批判にこれ以上ない結果で応じた。

 リヨンから“フランスの至宝”という鳴り物入りでレアル入りを果たした昨シーズンは、期待に応える活躍ができず、W杯落選にまで影響した。加えて私生活でも未成年買春の渦中に立たされている。クラブのホームページでは「今年はオレの年」と高らかに宣言するなど、再出発にかける意気込みは十分なはずだ。

 今週末の開幕戦でも結果を出して、もうひとりの指揮官、フランス代表のローラン・ブラン監督にも存在をアピールしたいところ。これまで代表ではパッとしなかったベンゼマだけに、9月3日からのユーロ予選で“負の相乗効果”をプラスに変えられるかが今年の浮沈を占う目安のひとつとなる。