恋がしたい。セックスがしたい。そもそも、こうした欲求は何のためにあるのでしょうか。本能的な面から考えれば、それは子孫を残すために他なりません。しかし、そこには多くのパラドックスがあります。

 男は気になる女性の気を惹くために、あの手この手を使ってアピールするものですが、それは人間に限ったことではありません。その代表格と言えるのがクジャクです。クジャクの雄は、雌の気を惹くために少しでも大きく羽根を広げてアピールします。しかし、これには大きな危険が伴います。なぜなら、羽根を広げているときに、キツネやイヌに襲われると、ひとたまりもなく負けてしまうからです。

 人間の男性でも、女性にいいところを見せたいがために、危険なことにチャレンジしたり、人前で強がったりすることは珍しくありません。また、たいていの男性はスレンダーな女性を好むため、女性はダイエットに勤しみますが、過度のダイエットは健康にいいとは言えず、出産に適しているとも言えません。

 子孫を残すためにやったはずなのに、自らの寿命を縮めてしまうというパラドックス。理学博士の池内了さんの著書『パラドックスの悪魔』によると、こうした生きるうえでのハンディをあえて採用し、雌の気を惹こうとすることを「ハンディキャップ原理」と呼ぶそうです。

 この「ハンディキャップ原理」を前提にするならば、恋愛とは命がけで取り組んでもおかしくない行為なのです。このところ草食系男子が話題となって久しいですが、子どもは欲しいけれど恋愛には積極的になれないという人は、考え方を改めるべきかもしれませんね。



『パラドックスの悪魔』
 著者:池内 了、ワタナベ ケンイチ
 出版社:講談社
 >>元の記事を見る





■ 関連記事
彼女が欲しければ「隙のない女性」を狙え〜『モテる出会い (男のモテ本 Vol. 1) 』(2010年8月14日21:11)
サッカー日本代表の驚きの“枠内シュート率”は?〜『世界は日本サッカーをどう報じたか 』(2010年8月14日14:32)
アップルvs.グーグルの広告戦争〜『アップルvs.グーグル 』(2010年8月13日07:53)


■配信元
WEB本の雑誌