ジョブズの“魅力あるプレゼン”にあった法則

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 アップルの創業者であり、iPodやiPhoneなどを通じてイノベーションを巻き起こしてきたスティーブ・ジョブズですが、ジョブズのスゴいところはなんといってもそのプレゼンテーション能力です。

 ジョブズのスピーチはどういうわけか聴く者の心を動かします。それは一体なぜでしょうか。
 ジョブズのプレゼンについて分析した『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(カーマイン・ガロ/著、外村仁/解説、井口耕二/訳、日経BP社/刊)によれば、彼のプレゼンは古典的な物語のメタファーで語れるといいます。

 例えばどんな映画でもストーリーが面白ければ、その世界に引き込まれて熱中してしまいますよね。実はそうした映画と同じように、ジョブズのプレゼンもストーリーがしっかり組み立てられています。
 プレゼン内におけるジョブズは一番大事な問いに答える“救世主”であり、聴衆たちに明るい未来を見せます。また、そのストーリーにおいては必ず敵役が出てきますが、正義の味方が最後には勝つのです。なんてベタでしょう。でも、そのベタさが人をひきつけます。

 こうしたジョブズのプレゼン方法、実は古代ギリシアの哲学者・アリストテレスが考案した“人を説得する5ステップ”を忠実に満たしていました。

1 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出する。
2 解決あるいは回答が必要ない問題あるいは疑問を提出する。
3 提出した問題に対する解答を提出する。
4 提出した回答で得られるメリットを、具体的に記述する。
5 行動を呼びかける。


 ジョブズはこうした成功者たちのプレゼンの「型」を忠実に再現しながら、上手く自分流にアレンジしているのです。

 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』はそうしたジョブズのプレゼンの法則を18のシーンに分けて解説します。この本で書かれていることを実践すべきなのは経営者だけではありません。営業マンや好きな子を口説きたい男性、友達を何かに誘いたいときにも大いに役立ちます。
 ジョブズファンならず、様々な人が読むべき一冊であると言えそうです。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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