クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンはB.A.と同様、大の飛行機嫌いだった!

クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンはB.A.と同様、大の飛行機嫌いだった!
B.A.役のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンとマードック役のシャルト・コプリー

全米のみならず日本でも80年代に人気を博したテレビシリーズを映画化した『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(公開中)は、奇襲作戦の名手ハンニバル(リーアム・ニーソン)率いる4人の男たち“Aチーム”が名誉のために戦うアクションムービーだ。その中でドライビングテクニックをハンニバルに買われ“Aチーム”入りしたモヒカン頭の荒くれ者B.A.の役を務めたのが総合格闘家クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン。そして、B.A.と漫才のような掛け合いをし、クレイジーだけど、飛行機の操縦管を握らせたら超一流のマードックを見事演じたのは『第9地区』(09)で今、一番の注目株と言えようシャルト・コプリー。

【写真】劇中同様、肩を組んでベストチームをアピール!

まずは、ふたりに“Aチーム”への出演依頼が来た時の気持ちを聞いてみた。コプリーは「すごく感謝の気持ちが沸いたんだ」と、考え深げな一言を。さらには「小さい時からのファンだったマードックの役っていうのは、自分にすごくインスピレーションや影響を与えてくれた。マードックのようにいろんなアクセントで話しかけたり、マードックになることを日常でやっていたから、ある意味、日常生活が全部準備だったと言っても良いかもしれない」。シャルトからは“マードック”役への熱い思いがひしひしと感じ取れた。

逆に、クイントンは「変な気持ちがした」と表情を濁した。その理由に「監督から電話があった時に、彼が悪戯をして『役はごめん。ダメだった』と嘘をつかれたんだ。彼と最初に会った時、お互いにB型どうしでジョークを言いあって仲良くなったんだけどね。僕の性格をわかったうえで、嘘をついたとは思うんだけど、最終的には本当に『君に決まったんだよ』と言われても、自分はダメだ、とあきらめていたから逆に信じられなかったんだよね」と、思わぬ監督との裏話を明かしてくれた。さらに「やっと信じられて喜ぼうとした時、今度は『宣伝上の関係でこれはトップシークレットだから誰にも言っちゃダメだよ』って言われたんだよね。だから、家族にも友達にもいえなくて、本当は友達と祝いたかったのにどれもできなかったから、正直残念だったよ」と、胸のうちを明かした。

そんな対照的なふたりが映画の中でも大きな見せ場の1つとなっている、飛行機好きなマードックと、飛行機が大嫌いなB.A.の掛け合いについて、シャルトは「基本的に、僕たちふたりともオリジナル(のふたり)に近づけたいと思っていたんだ。だから、ふたりの間にあるテンションをキープし続けた。アドリブなんかは、撮影中たくさんあったんだ。脚本もちゃんとあったけど、監督からこのシーンは『この部分だけは押さえて、ふたりの即興でやってみてよ』ってオーダーがあったりしたんだよ」と、絶妙な掛け合いが生まれた経緯を語った。

その飛行機嫌いなB.A.を演じたクイントン自身も、実は大の飛行機嫌いとか。シャルトはそんなクイントンのちょっとかっこ悪いエピソードを明かした。「本当に飛行機が嫌いでね。僕たちが説得しても『お金をもらわないと乗らない』って駄々をこねたりしたんだ。だけど、お金もらって乗るとなっても、技術的な問題などが生じてフライト時間が遅れたりすると、『やっぱり乗らない』って子供みたいに駄々をこねるんだよ」と笑いながらも、その時の苦労話をしてくれた。そんなシャルトに対して、クイントンは「日本に来る時の飛行機では一度も文句を言ったことないよ」と言い訳をしたが、すぐに「一番最初に日本に来たのは、桜庭(和志)さんと戦った時だったんだ。初めての海外フライトのうえ、日本のことも知らなかったし、怖かったんだけど、『1万ドルやるから』って言われたんだ。その時は本当にお金がなかったから、すぐにOKって言ってしまったんだ」と、最初は日本へ来ることも戸惑ったことを打ち明けた。

飛行機嫌いなB.A.をいつもからかうマードックを演じたシャルト・コプリー。『第9地区』に続き、その役はクレイジーなものだった。「なるべく考えないようにすることが僕の演技に対するアプローチなんだけど。なるべく頭を静かにして、自分の中にあるキャラクターを出していく。それがOKどうかは後で考えて、とりあえず中から出てくるものを演じる」と、その“ぶっ飛んだ”役への彼なりの演技のこだわりを教えてくれた。

子供の頃から本当に好きだった役への情熱を語ってくれたふたりに、“Aチーム”で他にやってみたい役は? と聞くと、ふたりは口をそろえて「他人が演じた役よりも、自分が考えて作っていく役が好きなんだ」。「この映画の“マードック”っていう役は僕に似ていた。けれど、たいていは自分とは違うキャラクターを一から作り上げていくのが好き」とシャルト。一方のクイントンも「他の人が既に演じた役をやるのは前の人と比較されるんじゃないかなって思うんだ。だから比較されてしまうよりも、僕なりのキャラクターを演じることのほうがいい。だけど、B.A.に関しては別。僕がこんなふうになれたのは子供の頃に、B.A.に影響を受けたから。だから、今回はリメイクでも挑戦したんだ。これからも、なるべくは前例のないキャラクターをやりたいね」。しかしすぐに、「もうリメイクはこれ以外はやらないけど、ウェズリー・スナイプスが演じた『ブレイド』(99)の話が来たら、それは別だけどね(笑)」と真剣な顔から一転、ちゃめっけたっぷりに出演意欲を語った。

劇中における、B.A.とマードックのやり取りは、実際のシャルト・コプリーとクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンそのもののようだ。息もつかせぬアクションシーンでお腹を抱えて笑えるシーンの1つにふたりの掛け合いがある。そこは是非スクリーンで確かめてもらいたい。【MovieWalker】

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