さて、昨日配信した日本マンガの英語版タイトルに続き、今度は日本の名作文学の英語版タイトルを調べてみました。

 日本の文学の中には海外でも高く評価されている作品がいくつもあり、川端康成と大江健三郎の2人がノーベル文学賞を受賞しているほか、谷崎潤一郎や賀川豊彦が候補としてあげられていました。
 こうした日本の名作文学、英語にするとどのようなタイトルになるのでしょうか…? 今回はクイズ形式でお届けします。

(1)“The Wind-Up Bird Chronicle”
 ヒント…昨年、エルサレム賞を受賞し、海外の評価も高い村上春樹の長編小説です。「Wind-Up」の意味が分かれば、すぐにタイトルが思いつくでしょう。

(2)“The Woman in the Dunes”
 ヒント…直訳すると、「砂丘にいる女」。ちなみに作者はノーベル賞候補にもなったことがあると言われるほど、海外で高く評価されています。

(3)“No Longer Human”
 ヒント…おそらく日本人のほとんどが知っているであろう小説です。「No Longer」は日本語で「もう〜ではありません」という意味。とすると…?

(4)“Five Modern No Plays”
 ヒント…これはかなりの難問かも。作者は三島由紀夫なのですが、この「No」をどういう風に訳すかで正解への道が開けてきます。

(5)“The Old Capital”
 ヒント…これはまっすぐに訳してみましょう。前述したノーベル賞受賞作家が上梓した名作が浮かび上がるはずです。

 さて、いかがでしたでしょうか。全問分かりましたか? 繰り返しますが、おそらく(4)はかなりの難しさです。文学もマンガ同様、もともと作品を知っている状態で英語版を読んでいくと、どのような英語表現が適切なのか、とても勉強になります。
 洋書コーナーは比較的大きな書店にしかありませんが、様々な洋書が並べてありますので見つけた際は是非、手に取ってみてください。

 では最後に、答えあわせをします。
 (1)『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹…「Wind-Up」とは「ねじ巻き式の」という意味
 (2)『砂の女』安部公房…「Dune」は砂丘という意味です
 (3)『人間失格』太宰治…「もう人間ではありません」というところから失格になるんですね
 (4)『近代能楽集』三島由紀夫…実は「No」は「能」のこと。難しい…。
 (5)『古都』川端康成…「古い首都」ということで「古都」、すなわち「京都」です。

(新刊JP編集部/金井元貴)


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